サン・タントワーヌ・ラベイ/Saint-Antoine-l’Abbaye

 

【ドーフィネ地方に佇む奇跡の村】

 

フレンチ・アルプスを構成するヴェルコール山地に縁取られた

緑豊かな丘の上の窪地に佇むこの村は、

サン・タントワーヌ修道院と共に時を重ねてきた。

中世には巡礼の地として名を馳せた修道院では、

肉体と精神の穢れを治癒すると言われる聖遺物が大切に保管されている。

小石を積み上げて建てられた民家が建ち並び、

まるで中世から時を止めたかのような情緒ある街並みが人々を惹きつけている。

サン・タントワーヌ・ラベイ/Saint-Antoine-l’Abbaye

 

【ドーフィネ地方に佇む奇跡の村】

 

フレンチ・アルプスを構成するヴェルコール山地に縁取られた緑豊かな丘の上の窪地に佇むこの村は、サン・タントワーヌ修道院と共に時を重ねてきた。

 

中世には巡礼の地として名を馳せた修道院では、肉体と精神の穢れを治癒すると言われる聖遺物が大切に保管されている。

 

小石を積み上げて建てられた民家が建ち並び、まるで中世から時を止めたかのような情緒ある街並みが人々を惹きつけている。




村の歴史

 

この地を治めていたジェラン候が、聖地巡礼の際に数々の奇跡を起こした聖大アントニオスの聖遺物を持ち帰ったのは11世紀の事。中世に猛威を奮った病を治すと謳われるこの聖遺物を保管するため、1280年から修道院が建設が始まった。

 

併設の施療院では難病に苦しむ多くの患者を受け入れていたが、宗教戦争の勃発と共に大部分が破壊されてしまった。17世紀に修道院の多くの建物は再建されたが、かつて病院が佇んでいた場所は広場となり、鮮やかな屋根を携えた門が敷地内へ赴く人々を迎え入れている。

村の歴史

この地を治めていたジェラン候が、聖地巡礼の際に数々の奇跡を起こした聖大アントニオスの聖遺物を持ち帰ったのは11世紀の事。

 

中世に猛威を奮った病を治すと謳われるこの聖遺物を保管するため、1280年から修道院が建設が始まった。

 

併設の施療院では難病に苦しむ多くの患者を受け入れていたが、宗教戦争の勃発と共に大部分が破壊されてしまった。

 

17世紀に修道院の多くの建物は再建されたが、かつて病院が佇んでいた場所は広場となり、鮮やかな屋根を携えた門が敷地内へ赴く人々を迎え入れている。

サン・タントワーヌ大修道院付属教会

 

ドーフィネ地方で最も威厳あるゴシック様式の建築と謳われるサン・タントワーヌ大修道院付属教会。全長62mにも及ぶ存在感溢れる建物は、実に17もの礼拝堂を備えている。内部に足を踏み入れれば、壁画やユネスコの無形文化遺産にも登録されているオービュッソン産のタペストリー、17世紀のオルガンなどに彩られ、豪華な装飾に思わず目を奪われる。

 

宝物庫には、礼拝衣装や外科手術に用いられてきた道具、交合唱聖歌集などが収められている。17世紀の象牙製のキリスト像や、フランスで最も大きな聖遺物は必見の美しさである。

サン・タントワーヌ大修道院付属教会

ドーフィネ地方で最も威厳あるゴシック様式の建築と謳われるサン・タントワーヌ大修道院付属教会。

 

全長62mにも及ぶ存在感溢れる建物は、実に17もの礼拝堂を備えている。

 

内部に足を踏み入れれば、壁画やユネスコの無形文化遺産にも登録されているオービュッソン産のタペストリー、17世紀のオルガンなどに彩られ、豪華な装飾に思わず目を奪われる。

 

宝物庫には、礼拝衣装や外科手術に用いられてきた道具、交合唱聖歌集などが収められている。

 

17世紀の象牙製のキリスト像や、フランスで最も大きな聖遺物は必見の美しさである。

サン・タントワーヌ・ラベイ博物館

 

17~18世紀に建てられた修道院の厩舎は、県立博物館として活用されている。この村の援助修道会や、治療用の香水などに関する興味深い展示が行われている。

 

博物館の付属しているかつての厩舎の中庭では、中世の庭が再現されている。東洋と西洋との交わりがテーマとなっており、中央の泉を縁取るように4つのコンセプトに沿った庭を見ることが出来る。

 

またかつての修道院の医務室では、中世の建築技術を学べるような展示が行われている。デモンストレーションも行われており、興味深い訪問となるだろう。

サン・タントワーヌ・ラベイ博物館

17~18世紀に建てられた修道院の厩舎は、県立博物館として活用されている。

 

この村の援助修道会や、治療用の香水などに関する興味深い展示が行われている。

 

博物館の付属しているかつての厩舎の中庭では、中世の庭が再現されている。

 

東洋と西洋との交わりがテーマとなっており、中央の泉を縁取るように4つのコンセプトに沿った庭を見ることが出来る。

 

またかつての修道院の医務室では、中世の建築技術を学べるような展示が行われている。

 

デモンストレーションも行われており、興味深い訪問となるだろう。

中世の趣溢れる街並み

 

修道院の麓に広がる集落は、モラッセと呼ばれる石灰砂岩で建てられた民家が建ち並ぶ。それらの多くは15~18世紀にかけて建てられたもので、縦に仕切りがはめ込まれたムリオン窓がルネサンス期の優美な趣を醸し出している。

 

グーレと呼ばれる屋根のついた狭隘な抜け道が残る村内には、コロンバージュ様式の愛らしいかつての商店が点在し往時の活気を今に伝えている。19世紀に再建されたかつての市場では現在でも地元産品を販売する市が催され、住民達の姿で賑わいを見せる。

中世の趣溢れる街並み

修道院の麓に広がる集落は、モラッセと呼ばれる石灰砂岩で建てられた民家が建ち並ぶ。

 

それらの多くは15~18世紀にかけて建てられたもので、縦に仕切りがはめ込まれたムリオン窓がルネサンス期の優美な趣を醸し出している。

 

グーレと呼ばれる屋根のついた狭隘な抜け道が残る村内には、コロンバージュ様式の愛らしいかつての商店が点在し往時の活気を今に伝えている。

 

19世紀に再建されたかつての市場では現在でも地元産品を販売する市が催され、住民達の姿で賑わいを見せる。

サン・タントワーヌ・ラベイについて詳しく知りたい!

フランスの最も美しい村

イゼール県サン・タントワーヌ・ラベイ(サンタントワーヌラベイ、サン・アントワーヌ・ラベイ、サンアントワーヌラベイ)

/Saint-Antoine-l’Abbaye (Saint Antoine l’Abbaye, ISÈRE)

面積:36,22km2

人口:1,053人(2013年現在)

2020年9月24日:ページ更新

行き方

イゼール県の中心都市サン・マルスランから通学用のバスが運行しています。しかし本数が限られるため、近郊の街からタクシーを利用するのがお勧めです。

 

2020年に訪れた際は、リヨンからレンタカーを利用しました。村の入口に大きな無料駐車場が整備されているので、車での移動も安心です。

パリ・リヨン駅(Paris-Gare-de-Lyon)からTGVに乗って、ヴァランスTGV駅(Valence TGV Rhône-Alpes Sud)下車(※約2時間20分)

ヴァランスTGV駅でTERに乗り換えて、サン・マルセラン・イゼール駅(Saint-Marcellin Isère)下車(※約30分)

サン・マルスラン駅前からタクシーに乗って、サン・アントワーヌ・ラベイ中心市街地へ(※約20分)

※サン・マルスラン駅前から、イゼール交通(Transisère)5250番線の通学用バスも運行しています。

リヨンから130km(約1時間40分)

ヴァランスから60km(約60分)

リヨン=サン・エグジュペリ空港から110km(約1時間20分)




サン・タントワーヌ・ラベイのお勧めホテル

村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。

 

フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。2020年に実際に滞在した、サン・アントワーヌ・ラベイにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。

Booking.comのロケーションスコア9.5と高評価なこの宿泊施設は、中心市街地に位置しており村の散策に便利です。16世紀に建てられたこの村の伝統的な造りの民家に宿泊する事ができ、温かみのある可愛らしい内装の客室が魅力です。手作りのジャムやヨーグルトなどが並ぶ、美味しい朝食を楽しむことも出来ますよ。ただし歴史ある建物という事もあり、少しシャワーの出が悪かったのが難点。料金は2名1泊で80€(朝食込)と良心的です。



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