ゴルド

Gordes

山頂から滝のように流れ落ちる鷲の巣村

リュベロン自然国立公園の山々を眼下に収めながら、ヴォクリューズ山地の丘の頂上で「鷲の巣(nid d’aigle)」のように占めるゴルドはプロヴァンス典型的な村の一つである。緑の木々と穀物やブドウの畑が織りなすモザイク模様に囲まれて、村は山頂から流れ落ちる滝のように石造りの家々と岩肌が見事な調和を見せる。

 

美しいゴルドの街並みは「愛の画家」として知られるロシア出身の画家マルク・シャガール、錯覚のメカニズムを取り入れたハンガリー出身の芸術家ヴィクトル・ヴァザルリ(Victor Vasarely)、ベルギー出身の現代画家ポル・マーラ(Pol Mara)など数々の芸術家にインスピレーションを与え続けた。

 

村は11世紀に城塞化され1031年にはこの場所にすでに城があったとの記録が残されている。1525年にプロヴァンスの有力貴族シミアンヌ・ダグー家(Simiane d’Agoult)によって城が拡大された。しかしながら、この城に住むことはなく、牢獄・食糧倉庫・守衛隊の宿直所などとして利用されていた。19世紀終わりから20世紀の初めには、バー・学校・食堂・郵便局・薬局・役場などが入る村の生活の中心的な場所であったが、その後は美術館として利用され、現在この城の内部ではゴルドの歴史やゆかりの芸術家についての展示が行われている。

 

中世に作られたミステリアスな地下を見学するために、サン・フィルミンの館の地下室(Caves du Palais Saint Firmin)も見学すると良いだろう。起源は12~13世紀にあると言われ、20世紀の終わりに再び発見された。内部には穴居式住宅、オリーブオイルを作るための圧搾機などがある。

 

その他、ステンドグラス美術館と16世紀のオリーブオイルの圧搾機のムーラン・デ・ブイヨン(Moulin des Bouillons)、サンディアゴ・コンポステーラへの巡礼者を受け入れていたサン・ジャック司祭館(Aumônerie Saint Jacques)、1667年に最初の記録が残っているペニタン・ブラン礼拝堂(Chapelle des pénitents blancs)や、18世紀に建てられたサン・フィルミン教会など村内に見どころは多い。

 

村の中心から少し歩けば、小石を積み上げた住居が残るヴィラージュ・デ・ボリ(Village des Bories)がある。19世紀の中頃まで生活に利用されていた。また、禁欲的な生活を送ることで知られるシトー派の建築様式を今に伝えるセナンク大修道院(Abbaye de Sénanque)がある。初夏には一面のラヴェンダー畑が見事に咲き誇り、紫色のドレスを身にまとった修道院の姿は息を呑む美しさである。

 

プロヴァンス地域の特有のカラード(Calades)と呼ばれるくねくねと曲がりくねった石畳の坂道を登り切った先には城の広場に辿り着く。木々の陰から湧き出る泉に今日も人々が集まり会話を楽しんでいる。

ヴォークリューズ県ゴルド/Gordes (VAUCLUSE)

面積:48,04km2

人口:1,961人(2014年現在)

公共交通機関の場合:

アヴィニョン(Avignon)駅もしくはマルセイユ・サン・シャルル(Marseille Saint-Charles)駅からSNCFに乗って、カヴァイヨン(Cavaillon)駅下車(※それぞれ、約40分、約1時間10分)

カヴァイヨン(Cavaillon)駅から、ヴォクリューズ県営(Transvaucluse)の15.3番のバスに乗ってゴルド(Gordes)停留所下車(※約20分)

車の場合:

アヴィニョン(Avignon)から50km(約1時間)

マルセイユ(Marseille)から100km(約1時間20分)

リヨン(Lyons)から260km(約2時間50分)

飛行機の場合:

マルセイユ・プロヴァンス空港(Aéroport de Marseille-Provence)から80km(約1時間10分)

「フランスの最も美しい村」協会 加盟村

2018年7月15日:ページ更新

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