ガルジレス・ダンピエール

Gargilesse-Dampierre

ジョルジュ・サンドに愛された美しき村

新緑の囲まれた台地に沿って佇むは、『愛の妖精』などの作品で知られるフランスを代表する女流作家ジョルジュ・サンドに愛された村である。

 

中世の城は1650年フロンドの乱が勃発した際に取り壊されてしまい、庭園と2つの円形の塔のみが残されている。しかしながら、館は18世紀に再建され現在は村ゆかりの画家のアートギャラリーとして活用されている。

 

11~12世紀に建てられたロマネスク様式のサン・ローラン・エ・ノートル・ダム教会(Église Saint-Laurent-et-Notre-Dame)は、積まれた石灰岩のブロックが美しいモザイク模様を見せてくれる。アーチを支える柱頭に彫り込まれた黙示録の24長老と、丸天井に描かれた古代ローマと新約聖書の一場面など教会内も見どころに溢れている。また、12世紀と16世紀のフレスコ画で飾られた地下礼拝堂は比類なき美しさを誇り、描かれたイエス・キリストと聖母マリアに関する様々な場面と受難の碑は必見である。

 

1844年にジョルジュ・サンドが初めてこの村を訪れた際には、「中央の岩山に建てられた教会の周囲に家々が肩を寄せ合い、傾斜のある細い小路は勢いよく流れる趣のある小川へと続き、やがてクルーズ渓谷へと注がれる。」と村の印象を書き残している。その後も近郊の村ノアンの祭りの折に休息の地として好んでこの村を選び、滞在した石積みの家アルジラ(Algira)は彼女に関係するコレクションを展示する資料館となっている。

 

ジョルジュ・サンド以外にも村は多くの芸術家にインスピレーションを与え続け、画家セルジュ・ドラヴォーの名前を取ったセルジュ・ドラヴォー美術館 (Musée Serge-Delaveau)では、彼がガルジレス滞在中に描いた作品のコレクションが展示されている。またクルーズ渓谷の後期印象派を代表するレオン・デトロワ(Léon Detroy)が住居としていた家でも、改装を行い彼の作品を一般公開している。

 

また、毎年8月にはハープの音楽祭を開催しており、サン・ローラン・エ・ノートル・ダム教会内に思わず息を呑む可憐で神秘的な音色が響き渡る。すでに50年以上の歴史を持ち、世界屈指のハープ奏者の演奏と共に、地元の食材を使った軽食も振舞われる。

 

訪れた際に是非とも味わいたいのが村の名が冠されたシェーブル・チーズ「ル・ガルジレス」で、力強くコクのある味わいを特徴としている。事前に予約をすれば、山羊の飼育からチーズの製造工程まで見学することが出来る。

 

小川を脇に坂道を登ると目に留まる、色形が様々な石が積まれた家に、赤褐色のスレートの屋根。ロマンチックで芸術的な雰囲気に魅了される村である。




アンドル県ガルジレス・ダンピエール(ガルジレスダンピエール、ガルジレース・ダンピエール、ガルジレースダンピエール)

/Gargilesse-Dampierre (INDRE)

面積:15,72 km2 

人口:292人(2016年現在)

公共交通機関の場合:

パリ・オステルリッツ駅(Paris-Austerlitz)からSNCFに乗って、アルジャントン・シュル・クルーズ駅(Argenton-sur-Creuse)下車(※約2時間30分、シャテルロー(Chatellerault)駅で乗り換えの場合は約3時間20分)

アルジャントン・シュル・クルーズ駅前から、タクシーに乗ってガルジレス・ダンピエールへ(※約30分)

車の場合:

ポワティエ(Poitiers)から130km(約2時間)

パリ(Paris)から320km(約3時間20分)

飛行機の場合:

パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港から350km(約3時間40分)

「フランスの最も美しい村」協会 加盟村(1982年より加盟)

2019年06月01日:ページ更新

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