【2018年資格委員会再審査結果】10村が加盟継続、1村が加盟資格剥奪
2018年資格委員会再審査結果
2018年6月29日(金)~30日(土)にかけてモンペイルー(Montpeyroux)で開かれた資格委員会において、「ラ・ロミウ」と「ヴィルレアル」という新たに2つの村の加盟が認められたという記事を書きました。
「フランスの最も美しい村」協会公式広報誌「POINT.COM 第50号」において、同資格委員会内で決定された再審査の結果が出ていたので、日本語で紹介しようと思います。
「フランスの最も美しい村」協会再審査制度
「フランスの最も美しい村」協会の資格委員会は、フランス語直訳では「品質委員会(Commission Qualité)」と呼ばれ、加盟が相応しいかどうか6年に1度審議を実施し、村のクオリティの維持・向上に努めています。ちなみに、再審査の頻度についてはフランスの市町村長の任期が6年であり、新村長に変更があった場合に今後の政策の方向性などについて意見を聞くという意味合いもあるそうです。
なお、「フランスの最も美しい村」協会の再審査では、審査結果を下記の4段階に分けて公表を行っています。
加盟資格剥奪の理由については公表されませんが、条件付きでの加盟の場合にその課題解決に向けて進展が見られない場合、「フランスの最も美しい村」協会全体の品質を保つために、加盟資格剥奪(Déclassement)という厳しい措置が取られるようです。
ちなみに、村長が変更するタイミングなどで村から脱退を申し出る場合も存在します。最近では、2016年にサン=ベルトラン=ド=コマンジュ(Saint-Bertrand-de-Comminges)の新村長が脱退を表明し一度認められたものの、その後村議会で加盟継続の意思が確認され、再度「フランスの最も美しい村」協会の中で加盟継続が認められたという珍しい例も存在します。
【2018年】加盟継続が発表された「フランスの最も美しい村」
ブルッス=ル=シャトー(Brousse-le-Château)、フルセ(Fourcès)、ラレシングル(Larressingle)、ラヴァルダン(Lavardens)
ペイル(Peyre)、ソヴテール=ド=ルエルグ(Sauveterre-de-Rouergue)
モンレアル (Montréal)、サラン(Sarrant)
【2018年】加盟資格剥奪が発表された「フランスの最も美しい村」
シ=フェール=ア=シュヴァル(シックス=フェール=ア=シュヴァル)(Sixt-Fer-à-Cheval)
審査の詳細については公表されないため正確な理由についてはわからないものの、今回の結果で厳しい評価がつけられた村や、加盟資格が剥奪された村を実際に訪れて、自分の目で比べてみるというのも玄人の楽しみ方かもしれません!
サムネイル画像:コンク(Conques), Photoed by Vivacia – pixabay.com