伊根町/Ine
【海と暮らす舟屋の村】
天橋立をさらに進んだ丹後半島の北端、
「海の京都」とも呼ばれる日本海に面する場所にこの村は佇む。
一年を通じて穏やかな伊根浦湾を
舟屋と呼ばれる伝統的な民家が囲むように建ち並び、
まるで時代が遡ったかのような風情ある趣が残る。
毎朝漁港には漁から戻る船乗りと毎日の献立を考える地元の買い物客で賑わいをみせ、
海と共に暮らす魅力ある漁村の生活が今なお息づいている。
天橋立をさらに進んだ丹後半島の北端、
「海の京都」とも呼ばれる日本海に面する場所にこの村は佇む。
一年を通じて穏やかな伊根浦湾を
舟屋と呼ばれる伝統的な民家が囲むように建ち並び、
まるで時代が遡ったかのような風情ある趣が残る。
毎朝漁港には漁から戻る船乗りと毎日の献立を考える地元の買い物客で賑わいをみせ、
海と共に暮らす魅力ある漁村の生活が今なお息づいている。
目次【本ページの内容】
天橋立をさらに進んだ丹後半島の北端、「海の京都」とも呼ばれる日本海に面する場所にこの村は佇む。
一年を通じて穏やかな伊根浦湾を舟屋と呼ばれる伝統的な民家が囲むように建ち並び、まるで時代が遡ったかのような風情ある趣が残る。
毎朝漁港には漁から戻る船乗りと毎日の献立を考える地元の買い物客で賑わいをみせ、海と共に暮らす魅力ある漁村の生活が今なお息づいている。
目次【本ページの内容】
京都の北部の最深部に位置するこの地は陸の孤島となっており、昔から海が村の生活を支えてきた。この村の面する穏やかな海と集落は密接な関係で結ばれており、とりわけ伊根浦湾に浮かぶ青島は神が宿ると信じられ、古くから信仰の対象となっている。
島内には蛭子神社が祭られ、「海の祇園祭」とも呼ばれる「伊根祭」の際には太刀振りと神楽が奉納される。
京都の北部の最深部に位置するこの地は陸の孤島となっており、昔から海が村の生活を支えてきた。
この村の面する穏やかな海と集落は密接な関係で結ばれており、とりわけ伊根浦湾に浮かぶ青島は神が宿ると信じられ、古くから信仰の対象となっている。
島内には蛭子神社が祭られ、「海の祇園祭」とも呼ばれる「伊根祭」の際には太刀振りと神楽が奉納される。
伊根浦湾を縁取るようにして建ち並んでいるのは、海に面したガレージに漁船を収納することの出来る舟屋と呼ばれる民家である。直接海へと乗り入れることが可能となっており、いわば玄関としての役割を果たしている。海の上に浮かんでいるかのようにみえるこの村独特の景観は、世界的にも類を見ない美しさで多くの人々を魅了している。
道路を挟んだ向かい側には舟屋と対になるよう母屋が建てられており、通りには昔ながらの商店なども軒を連ねる。これら民家は主に明治時代末期から昭和初期の建築で、国の重要伝統的建築物群保存地区にも指定されており、国内有数の古い町並みが残る。
伊根浦湾を縁取るようにして建ち並んでいるのは、海に面したガレージに漁船を収納することの出来る舟屋と呼ばれる民家である。
直接海へと乗り入れることが可能となっており、いわば玄関としての役割を果たしている。
海の上に浮かんでいるかのようにみえるこの村独特の景観は、世界的にも類を見ない美しさで多くの人々を魅了している。
道路を挟んだ向かい側には舟屋と対になるよう母屋が建てられており、通りには昔ながらの商店なども軒を連ねる。
これら民家は主に明治時代末期から昭和初期の建築で、国の重要伝統的建築物群保存地区にも指定されており、国内有数の古い町並みが残る。
国内有数の鰤(ブリ)産地として名高い漁村として発展したことで、魅力溢れる舟屋の街並みが実現した。とりわけ昭和25年の“ブリ景気”の際には多くの民家が建て替えられ、統一的で見事な景観が形成された。
現在でもこの村には漁師の暮らしが息づいており、蟹や牡蠣など旬の食材が水揚げされる。なかでも脂ののった鰤をさっと湯がいて味わうブリしゃぶは、この村を代表する味覚である。
国内有数の鰤(ブリ)産地として名高い漁村として発展したことで、魅力溢れる舟屋の街並みが実現した。
とりわけ昭和25年の“ブリ景気”の際には多くの民家が建て替えられ、統一的で見事な景観が形成された。
現在でもこの村には漁師の暮らしが息づいており、蟹や牡蠣など旬の食材が水揚げされる。
なかでも脂ののった鰤をさっと湯がいて味わうブリしゃぶは、この村を代表する味覚である。
伊根町内陸部にある本圧地区は、「日本書紀」「丹後風土記」「万葉集」などにも登場する浦島太郎伝説が残る地としても知られている。とりわけ当時の丹後地域で大きな影響力を有していた名家、浦島一族の偉業を称えるため天長2年(825年)に建立された浦島神社には、浦嶋子(浦島太郎)にまつわる逸話が数多く残されている。繊細な龍の彫刻や、茅葺屋根を被った本殿など趣溢れる外観が印象的である。
境内の宝物資料室に展示されている、日本最古の浦嶋太郎物語が描かれた浦嶋明神縁起絵巻や、室町時代に作られたとされる亀甲文櫛笥の玉手箱は必見。その他にも、室町時代から桃山時代にかけての美しい文様があしらわれた乙姫小袖などが残る。
伊根町内陸部にある本圧地区は、「日本書紀」「丹後風土記」「万葉集」などにも登場する浦島太郎伝説が残る地としても知られている。
とりわけ当時の丹後地域で大きな影響力を有していた名家、浦島一族の偉業を称えるため天長2年(825年)に建立された浦島神社には、浦嶋子(浦島太郎)にまつわる逸話が数多く残されている。
繊細な龍の彫刻や、茅葺屋根を被った本殿など趣溢れる外観が印象的である。
境内の宝物資料室に展示されている、日本最古の浦嶋太郎物語が描かれた浦嶋明神縁起絵巻や、室町時代に作られたとされる亀甲文櫛笥の玉手箱は必見。
その他にも、室町時代から桃山時代にかけての美しい文様があしらわれた乙姫小袖などが残る。
京都府伊根町
面積:61.95km2
人口:1,986人(2017年10月1日現在)
重要伝統的建造物群保存地区:文化庁
世界で最も美しい湾クラブ 加盟湾
SAVOR JAPAN(農泊 食文化海外発信地域):農林水産省
日本遺産(Japan Heritage):文化庁
写真1枚目:Photoed by Shingo_Nakanishi
写真提供:NPO法人「日本で最も美しい村」連合
2018年5月8日:ページ更新
2020年8月25日:ページ更新
観光シーズンには京都駅から高速バスが運行しています。伊根浦湾の舟屋群は徒歩で見てまわることが出来るので、公共交通機関で訪れるのもお勧めです。
2017年にこの村を訪れた際は京都府からレンタカーを利用しました。伊根浦湾沿いに駐車場が整備されているので、車での移動も安心です。
北近畿タンゴ鉄道 天橋立駅又は宮津駅下車 → 丹後海陸交通バスで約1時間(経ヶ岬、蒲入、伊根郵便局前 行き)
京都縦貫自動車道 与謝・天橋立ICから伊根方面へ約1時間
大阪国際空港(伊丹空港)から
車で約2時間半(中国自動車道→舞鶴若狭道→京都縦貫自動車道)
電車で約3時間(大阪モノレール→阪急宝塚本線→JR福知山線→北近畿タンゴ鉄道→丹後海陸交通バス)
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
伊根町の宿は個人経営のお店も多く、直接電話しなければ予約の出来ない宿泊施設が多いです。今回は、私たちが実際に滞在した伊根町のお勧めホテルを紹介させて頂きます。
2018年に実際に宿泊したこの宿泊施設は、舟屋をリノベーションして作られた民宿です。客室から舟屋が佇む集落を見渡すことができ、静かな波の音を聞きながら眠ることが出来ます。海を見ながら入浴の出来る信楽焼で作られた湯舟はこの宿の自慢。また、伊根湾で水揚げされた新鮮な魚を味わうことの出来る朝食も人気です。中心市街地に位置しているため、村の散策に便利。料金は2名1泊で1,1000円(朝食込)からです。