サン・セヌリ・ル・ジェレ

Saint-Céneri-le-Gérei

聖セヌリの伝説残る愛らしい村

ノルマンディー地方中央部に広がる自然国立公園に佇む、サン・セヌリ・ル・ジェレ。村の中央にはサルト川が流れ、その両脇に可愛らしく街が広がっている。

 

村の名は7世紀に村を訪れ数々の奇跡を起こしたと言われるイタリアの修道士、聖セヌリに由来する。その後11世紀に修道院が建てられたことで、村は大きく発展した。

 

現在でも木々の間から、馬の鞍を彷彿とさせる三角屋根を被ったサン・セヌリ教会が顔をのぞかせており村の象徴的な場所となっている。柱と独特な形の窓に飾られた鐘楼は見事で、村の日常を見守っている。12世紀に描かれたフレスコ画に彩られた教会内部の壁や天井は圧巻である。また、壁には現代彫刻家マレジュー・クリスチャン(Christian Malezieux)によって寄贈された彫刻作品「苦難の道」が展示されており、こちらも見逃せない。

 

サン・セヌリ教会の先には少し低くなった平原があり、15世紀のサン・セヌリ礼拝堂が愛らしく佇んでいる。礼拝堂内に飾られた花崗岩の像には伝説が残されており、若い女性が石像の足にピンを指すことが出来たならば良き伴侶に恵まれると信じられている。

 

礼拝堂奥の川の対岸には、聖セヌリの訪れと共に湧き出したというプティ・サン・セヌリの泉である。村の伝承によれば、この泉は目の病を治癒する力があるとされている。十字架の取り付けられた小さな祠が目印である。

 

村は数多くの有名な画家に愛されたことでも知られ、モダニズムを先取りし叙情的な風景画を数多く残したジャン=バティスト・カミーユ・コローや、「空の王者」と称されたノルマンディー出身の印象派画家ウジェーヌ・ブーダンなどが訪れた。村と芸術家の関わりについて知りたい方は、村の美術館オーベルジュ・デ・スール・モワジー(Auberge des Sœurs Moisy)を訪れてみると良い。この館は19世紀末に多くの印象派の画家が集まる社交の場として賑わいを見せたという。デキャピテの部屋(la salle des Décapités)では蝋燭の揺らめく灯りの下で描かれた、芸術家や村人のシルエットを見ることが出来る。

 

清らかな流れの川に架けられた石橋、大小さまざまな花崗岩が積み上げられた斑模様の民家。豊かな自然の中に突如として現れるこの村には、まるで小人が住まう集落のような穏やかな時間が流れている。




オルヌ県サン・セヌリ・ル・ジェレ(サンセヌリルジェレ、サン・セヌリ・ル・ジェルイ、サンセヌリルジェルイ)

/Saint-Céneri-le-Gérei (ORNE)

面積:3,86 km2 

人口:120人(2016年現在)

公共交通機関の場合:

パリ・モンパルナス駅(Paris Montparnasse 1 et 2)からTGVに乗って、ル・マン駅(Le Mans)下車。(それぞれ1時間10分)

ル・マン駅からSNCF在来線に乗り換えて、アランソン駅(Alençon)下車(約60分)

アランソン駅前停留所(ALENÇON/Gare sncf)から、アランソン都市交通(ALTO)TAD 4線に乗って、サン・セヌリ・ル・ジェレ村役場停留所下車(SAINT-CÉNERI-LE-GÉREI/Mairie)(約40分)

※ただし、オンデマンドバスにつき前日18時までの予約が必要。

車の場合:

ル・マン(Le Mans)から60km(約60分)

パリ(Paris)から260km(約2時間40分)

飛行機の場合:

パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港から240km(約2時間50分)

「フランスの最も美しい村」協会 加盟村(1983年より加盟)

2019年10月4日:ページ更新

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