ルブレサック

Loubressac

褐色の屋根が輝く丘の村

崖の上に佇むルブレサックからは、ドルドーニュ渓谷(Vallée de la Dordogne)とバーブ渓谷(Vallée de la Bave)の雄大な景色が広がっている。

 

ルブレサックの村の名が最初に言及されるのは9世紀のことで、ボーリウ大修道院(Abbaye de Beaulieu)の聖職祿記録集の中に登場する。

 

百年戦争によって街はイギリス軍に占領され廃墟と化したが、1352年にギヨーム・ロジェ・ド・ボーフォール・チュレンヌ子爵(Vicomte de Turenne Guillaume Roger de Beaufort)によって村は解放される。

 

当時はエグリーズ・バス(Eglise Basse)と呼ばれる現在より50メートルほど低い場所に、中世の城塞都市とサン・ピエール教会が構えていた。アデマール・デーグルフイユ氏(Adhémar d’Aigrefeuille)が村の復興に多大な貢献を果たし、百年戦争の後には丘の頂上に新しい城が築かれた。

 

12世紀に起源を持ち、16世紀に大規模な改築が施されたサン・ジャン・バプティスト教会(Saint-Jean-Baptiste)が村の中心にある広場で私たちを迎える。その周囲にオーベルニュやリムーザンの人々が再び住み始め、現在の村の原型を形成することとなる。

 

村からは周囲の集落を結ぶいくつものハイキング・コースが整備されている。時間に余裕があれば、大自然の中を歩いてみるのも良いだろう。道中には、泉や巨大な石碑があり、石灰岩が広がるカルスト台地(Causse)にへと行くことも出来る。

 

また、アンゴラヤギを飼育するラ・フェルム・ド・シラン(La Ferme de Siran)を訪れてみるのも興味深い。生き生きとしたヤギの姿や、アンゴラヤギの毛を用いて作られる織物モヘヤ(Mohair)の加工過程を知ることの出来るビデオを見ることが出来る。

 

その他、ルブレサックの平原は第2次世界大戦時にパラシュートによる物資投下の重要な場となったこととしても知られ、1944年に500個のコンテナに積まれた110トンにも及ぶ武器が配られたという記録が残されている。

 

褐色の瓦屋根を被った黄土色の中世の民家は、太陽の光に照らされ輝きを放っている。村内を散策すれば、ケルシー地方の伝統的様式で建てられた家々や、ルネサンス様式の窓などたくさんの発見に溢れている。見晴らしの良い小路や入口へと続く階段、建物に囲まれた小さな庭は花に彩られ、歩くだけで心が和む親しみやすい村である。




ロット県ルブレサック(ルブルサック)/Loubressac (LOT)

面積:23,75 km2 

人口:550人(2016年現在)

公共交通機関の場合:

トゥールーズ・マタビオ駅(Toulouse-Matabiau)からSNCFに乗って、カプドナック駅(Capdenac)で乗り換えて、グラマ駅(Gramat)へ(※最も早い乗り換えルートで約3時間)

グラマ(Gramat)からタクシーに乗って、ルブレサックへ(※約20分)

車の場合:

ボルドー(Bordeaux)から260km(約3時間)

トゥールーズ(Toulouse)から180km(約2時間10分)

飛行機の場合:

ボルドー・メリニャック空港から270km(約3時間)

トゥールーズ・ブラニャック空港から180km(約2時間)

「フランスの最も美しい村」協会 加盟村(1983年より加盟)

2019年01月19日:ページ更新

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