クレルモン・シュル・ベルウィンヌ/Clermont-sur-Berwinne
【広場に背を向け佇む教会が印象的なレンガの村】
牧歌的な世界が広がるエルヴ地方の、
伝統的なレンガ造りの民家が多く建ち並ぶこの村。
ルネサンス様式の見事な公民館が面する、
中央広場に建ち並ぶルイ王朝時代の民家は
建築様式の移り変わりを楽しむことが出来る。
村の高台には12世紀の教会が建っており、
牧草地や果樹園など村を取り囲む自然風景を見守っている。
牧歌的な世界が広がるエルヴ地方の、
伝統的なレンガ造りの民家が多く建ち並ぶこの村。
ルネサンス様式の見事な公民館が面する、
中央広場に建ち並ぶルイ王朝時代の民家は
建築様式の移り変わりを楽しむことが出来る。
村の高台には12世紀の教会が建っており、
牧草地や果樹園など村を取り囲む自然風景を見守っている。
牧歌的な世界が広がるエルヴ地方の、伝統的なレンガ造りの民家が多く建ち並ぶこの村。
ルネサンス様式の見事な公民館が面する、中央広場に建ち並ぶルイ王朝時代の民家は建築様式の移り変わりを楽しむことが出来る。
村の高台には12世紀の教会が建っており、牧草地や果樹園など村を取り囲む自然風景を見守っている。
中心広場を見下ろす高台に佇むのは、サン・ジャック・ル・マジュール教会。建物の大部分は17世紀に再建されたものだが、12世紀から13世紀に建てられた塔が現在も残る。ゴシック様式とルネサンス様式が交わる外観は、重厚な造りの中に繊細な優美さを垣間見ることが出来る。
特筆すべきは広場に背を向けるように建てられているため、教会前の広場が存在していない。教会内は白を基調とした落ち着きのある空間が広がり、『三位一体の神の前に集まる聖人たち』を描いた18世紀の祭壇画が圧倒的な存在感を放っている。
中心広場を見下ろす高台に佇むのは、サン・ジャック・ル・マジュール教会。
建物の大部分は17世紀に再建されたものだが、12世紀から13世紀に建てられた塔が現在も残る。
ゴシック様式とルネサンス様式が交わる外観は、重厚な造りの中に繊細な優美さを垣間見ることが出来る。
特筆すべきは広場に背を向けるように建てられているため、教会前の広場が存在していない。
教会内は白を基調とした落ち着きのある空間が広がり、『三位一体の神の前に集まる聖人たち』を描いた18世紀の祭壇画が圧倒的な存在感を放っている。
備え付けられた円形の塔がアクセントを添える公民館は1888年に建てられたもので、17世紀にリエージュを中心に広まったムーズ川流域風ルネサンス様式が採用されている。住民のための公民館として建てられたものだが、その威厳ある姿から『町役場』の愛称でも親しまれている。
現在は観光案内所が併設されており、正面にある緩やかにカーブする左右の階段から建物内に入ることができる。道の真上に建てられているのも印象的で、建物の下のアーケードは通り抜け出来るようになっている。
備え付けられた円形の塔がアクセントを添える公民館は1888年に建てられたもので、17世紀にリエージュを中心に広まったムーズ川流域風ルネサンス様式が採用されている。
住民のための公民館として建てられたものだが、その威厳ある姿から『町役場』の愛称でも親しまれている。
現在は観光案内所が併設されており、正面にある緩やかにカーブする左右の階段から建物内に入ることができる。
道の真上に建てられているのも印象的で、建物の下のアーケードは通り抜け出来るようになっている。
教会と隣接するように佇むのは、かつての領主の住居だったクレルモン城。農場も併設された、ワロン地方に特有の造りをしている。また公民館の面する中央広場は17世紀から18世紀までの異なる建築様式が建ち並び、建築の歴史の変遷を感じることが出来る。
シンプルでありながら細部への装飾がなされるルイ13世様式の民家では、十字窓や円形の遮光窓が採用され一階と二階部分の境界を強調するデザインになっている。機能性を重視しながら、余計なものをそぎ落としていったのがルイ14世様式の特徴。続くルイ15世様式では、対称性の重視を受け継ぎながらも、波打つように曲がるまぐさ窓など新しい装飾技術を用い建築の自由を表現した。
教会と隣接するように佇むのは、かつての領主の住居だったクレルモン城。
農場も併設された、ワロン地方に特有の造りをしている。
また公民館の面する中央広場は17世紀から18世紀までの異なる建築様式が建ち並び、建築の歴史の変遷を感じることが出来る。
シンプルでありながら細部への装飾がなされるルイ13世様式の民家では、十字窓や円形の遮光窓が採用され一階と二階部分の境界を強調するデザインになっている。
機能性を重視しながら、余計なものをそぎ落としていったのがルイ14世様式の特徴。
続くルイ15世様式では、対称性の重視を受け継ぎながらも、波打つように曲がるまぐさ窓など新しい装飾技術を用い建築の自由を表現した。
この村の位置するエルヴ地方は、酪農が盛んな地域として知られている。元々は穀物の栽培が盛んだったが、神聖ローマ皇帝カール5世の時代に北方プロテスタント諸国への穀物の輸出を禁じたこと、また牧草地に対しては税がかからなかったことから、16世紀に酪農への転換が進んだ。現在もエルヴチーズが、この地域の特産品として知られている。
このような歴史的背景から、ボカージュと呼ばれる防風林のある牧草地がこの村の特徴的な景観を生み出している。またこの村の周囲を取り囲む生垣も、この村の風景を語る上で欠かすことの出来ない要素として大切に受け継がれている。
この村の位置するエルヴ地方は、酪農が盛んな地域として知られている。
元々は穀物の栽培が盛んだったが、神聖ローマ皇帝カール5世の時代に北方プロテスタント諸国への穀物の輸出を禁じたこと、また牧草地に対しては税がかからなかったことから、16世紀に酪農への転換が進んだ。
現在もエルヴチーズが、この地域の特産品として知られている。
このような歴史的背景から、ボカージュと呼ばれる防風林のある牧草地がこの村の特徴的な景観を生み出している。
またこの村の周囲を取り囲む生垣も、この村の風景を語る上で欠かすことの出来ない要素として大切に受け継がれている。
リエージュ州ティミステール・クレルモン町クレルモン・シュル・ベルウィンヌ(クレルモンシュルベルウィンヌ、クレルモン・シュル・ベルウィーヌ、クレルモンシュルベルウィーヌ)/Clermont-sur-Berwinne (Thimister-Clermont, PROVINCE DE LIÈGE)
面積:28,64 km2 (ティミステール・クレルモン町)
人口:5608人(ティミステール・クレルモン町、2022年現在)
写真1, 3, 4, 6, 7枚目:Photoed by Rita_Photographie – PBVW
2024年5月14日:ページ更新
リエージュ州の中核都市ヴェルヴィエから運行している、バスで訪れることが出来ます。ただし便によっては、この村を経由しない場合もあるので事前の確認をしっかりと行ってください。
ナミュール州はベルギーの美しい村が他にもいくつか点在しているため、レンタカーを利用するのもお勧めです。特にエルヴ地方の牧歌的な風景を眺めながらのドライブは、とても思い出に残りますよ。
ブリュッセル中央駅(Bruxelles-Central)から電車に乗って、ヴェルヴィエ中央駅(Verviers-Central)下車。(約1時間30分)
ヴェルヴィエ中央駅前停留所(VERVIERS/Gare centrale)からワロン公共交通(TEC wallon)の738番線(ligne 738)に乗って、クレルモン教会前停留所(CLERMONT/Eglise)下車(約30分)
ブリュッセル(Bruxelles)から130km(約1時間30分)
リエージュ(Liège)から40km(約30分)
ブリュッセル国際空港から120km(約1時間20分)
デュッセルドルフ国際空港から120km(約1時間10分)
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
ベルギーの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。クレルモン・シュル・ベルウィンヌにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。
Booking.comの総合スコア8.5と高評価なこの宿泊施設は、この村の中央広場からすぐの場所に位置しているので村の散策に便利。レンガと木組みを組み合わせた、可愛らしい外観が印象的です。キッチンを備えたアパートの一室全てを借りることが出来るので、村に住んでいるかの様な滞在が楽しめます。料金は2名1泊で130€です。
【一緒に訪れたい美しい村】
クレルモン・シュル・ベルウィンヌから車で20分(10km)