イゼオ湖に浮かぶモンテ・イゾラの村は、湖に人が暮らす島としてはヨーロッパ最大で「北のカプリ島 (la Capri del Nord)」と称されることもある。村は中央の山を取り囲むように12の集落から成り立っている。
島の北部ポルト(Porto)の港に足を踏み入れると、18世紀の古い民家が立ち並び、可愛らしい小さな礼拝堂と16世紀のヴィッラ・ソリチュード(Villa Solitudo:静寂の館)を眺めることができる。細い坂道の先にはイゼオ湖畔のサルニコ(Sarnico)の街で採れた石を使った階段があり、高さ20mに及ぶ威厳あるマルチネンゴ(Martinengo)の塔が美しい役場前広場のある村の中心地シヴィアノ(siviano)集落に出ることが出来る。
その他島の北部には、白い石畳が美しい内陸の集落マッセ(Masse)、オルツァノ(Olzano)の集落へと続く15世紀に建てられ17世紀に再建されたサン・ロッコ(San Rocco)教会、17世紀にブレシア(Brescia)司教が避暑地として利用していた集落ノヴァーレ(Novale)、マルチネンゴ家の館が残る集落カルツァーノ(Carzano)などがある。
南東の漁師町ペスキエーラ・マラリオ(Peschiera Maraglio)には、ボートが並ぶ湖畔沿いで食事などを楽しむことができる。1648年建立のサン・ミケーレ(San Michele)教会や、アーチを用いた建築が美しいオルドフレディ(Oldofredi)の館などがある。
南西のセンソーレ(Sensole)の集落は、温暖な気候で知られ太陽の湾(golfo del sole)とも呼ばれる。20世紀最大のフランス人女流作家ジョルジュ・サンド(George Sand)をはじめとする芸術家にも愛された。
その他島の南部には、14世紀オルドフレディ(Oldofredi)によって築かれた要塞ロッカ・マルティネンゴ(Rocca Martinengo)が残されている集落メンツィーノ(Menzino)、サン・セヴェリノ(San Severino)教会のある小さな集落センツァーノ(Senzano)、サン・カルロ(San Carlo)教会のある小さな集落シンキニャーノ(Sinchignano)などがある。
モンテ・イゾラ島で最も高い所にある中部の集落クーレ(Cure)では、現在でも伝統的な農村の暮らしを営んでおり、その先のマドンナ・デッラ・チェリオラ教会(Santuario della Madonna della Ceriola)ではイゼオ湖を一望できる。
とにかく見どころの多いモンテ・イゾラでは、ゆっくりと滞在して島内を一周するだけで特別な時間となること間違いないだろう。
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