フージェール/Fougères
【ヨーロッパ最大の城塞が残る街】
ブルターニュ公国の玄関口を守る、
大規模な城塞都市として発展したこの街。
平和のままにその軍事的な役割を終えたことから、
中世のままの状態が残るヨーロッパで最大の砦として
今日も多くの人々を魅了している。
その姿はまるで絵本の世界のような光景で、
鎧を身にまとった騎士が飛び出してくるかのようである。
ブルターニュ公国の玄関口を守る、
大規模な城塞都市として発展したこの街。
平和のままにその軍事的な役割を終えたことから、
中世のままの状態が残るヨーロッパで最大の砦として
今日も多くの人々を魅了している。
その姿はまるで絵本の世界のような光景で、
鎧を身にまとった騎士が飛び出してくるかのようである。
ブルターニュ公国の玄関口を守る、大規模な城塞都市として発展したこの街。
平和のままにその軍事的な役割を終えたことから、中世のままの状態が残るヨーロッパで最大の砦として今日も多くの人々を魅了している。
その姿はまるで絵本の世界のような光景で、鎧を身にまとった騎士が飛び出してくるかのようである。
この街の城の歴史は少なくとも10世紀に遡るとされ、11世紀に初めて本格的な要塞が築かれた。その後は防衛上の要衝として争いに巻き込まれながら破壊と再建が繰り返され、最終的にはブルターニュ公国の国境沿いの街として、ノルマンディー公国やアンジュー帝国から防衛するための強固な壁に囲まれた城塞が完成した。
現在残っている城塞は主に15世紀のもので、ブルターニュ女公アンヌ・ド・ブルターニュがフランス国王と結婚をした結果としてその軍事的な役目を終えた。18世紀には監獄として使用されていた時期もあるが、周囲を取り囲む堀や城壁の上の巡回路、11の監視塔に衛兵室、銃眼やマシクーリと呼ばれる石や矢を落とすための防衛設備など往時の堅牢な造りを留めている。
この街の城の歴史は少なくとも10世紀に遡るとされ、11世紀に初めて本格的な要塞が築かれた。
その後は防衛上の要衝として争いに巻き込まれながら破壊と再建が繰り返され、最終的にはブルターニュ公国の国境沿いの街として、ノルマンディー公国やアンジュー帝国から防衛するための強固な壁に囲まれた城塞が完成した。
現在残っている城塞は主に15世紀のもので、ブルターニュ女公アンヌ・ド・ブルターニュがフランス国王と結婚をした結果としてその軍事的な役目を終えた。
18世紀には監獄として使用されていた時期もあるが、周囲を取り囲む堀や城壁の上の巡回路、11の監視塔に衛兵室、銃眼やマシクーリと呼ばれる石や矢を落とすための防衛設備など往時の堅牢な造りを留めている。
城塞都市フージェールを守る入口にあるのが、城の南東部に位置するノートルダム門である。かつて中心市街地へと至る門は4つあったが、18世紀後半にその内の3つが壊されてしまったため、現存する唯一のものとなっている。隣接する地区の名を冠して、サン・シュルピス門の名で呼ばれることもある。
ノートルダム門が出来たのは1477年のことで、かつての水車を取り壊す形で建設された。14世紀のプレガン塔と15世紀のトレモイユ塔に挟まれており、かつては跳ね橋があったと考えられている。入口の壁には14世紀に作られた幼児のイエス・キリストを抱える聖母マリア像(聖母子像)が飾られており、街を往来する人々を見守り続けてきた。
城塞都市フージェールを守る入口にあるのが、城の南東部に位置するノートルダム門である。
かつて中心市街地へと至る門は4つあったが、18世紀後半にその内の3つが壊されてしまったため、現存する唯一のものとなっている。
隣接する地区の名を冠して、サン・シュルピス門の名で呼ばれることもある。
ノートルダム門が出来たのは1477年のことで、かつての水車を取り壊す形で建設された。
14世紀のプレガン塔と15世紀のトレモイユ塔に挟まれており、かつては跳ね橋があったと考えられている。
入口の壁には14世紀に作られた幼児のイエス・キリストを抱える聖母マリア像(聖母子像)が飾られており、街を往来する人々を見守り続けてきた。
サン・シュルピス教会は、街に城が築かれた11世紀にその歴史を遡る。現在の建物は15世紀に再建されたもので、まるで炎が灯っているかのようなデザインが印象的なフランボワイヤン・ゴシック様式の概観が印象的。半人半獣の自然の精霊サテュロスや下半身が蛇の精霊メリュジーヌなど、外装にあしらわれたガーゴイル像も見事である。
教会内は18世紀後半に手が加えられ、ロココ様式の繊細かつ優美な姿が訪れる人々を魅了する。ブルターニュらしい花崗岩で作られた2つの祭壇画は素晴らしく、そのうちの1つはブルターニュ公爵から贈られた由緒正しい品である。またこの街出身のガラス職人ピエール・シモンが1558年に手掛けた、5枚のステンドグラスも必見。
サン・シュルピス教会は、街に城が築かれた11世紀にその歴史を遡る。
現在の建物は15世紀に再建されたもので、まるで炎が灯っているかのようなデザインが印象的なフランボワイヤン・ゴシック様式の概観が印象的。
半人半獣の自然の精霊サテュロスや下半身が蛇の精霊メリュジーヌなど、外装にあしらわれたガーゴイル像も見事である。
教会内は18世紀後半に手が加えられ、ロココ様式の繊細かつ優美な姿が訪れる人々を魅了する。
ブルターニュらしい花崗岩で作られた2つの祭壇画は素晴らしく、そのうちの1つはブルターニュ公爵から贈られた由緒正しい品である。
またこの街出身のガラス職人ピエール・シモンが1558年に手掛けた、5枚のステンドグラスも必見。
フージェール城とサン・シュルピス教会の周りは、中世のまま時を止めたかのような風情ある街並みが続く。特にナルソン川沿い地区は多くの皮なめし職人が生活をしていた場所で、かつての洗濯場などが当時の面影を今に伝えている。
木組みの民家が建ち並ぶ可愛らしい景観が魅力のマルシクス広場では、かつて牛やヤギなどの角を持つ家畜の市が催されていた。また木製のバルコニーが印象的なサヴィニーの家は14~15世紀に建てられたもので、一時は倒壊の危機に瀕していたものの1990年にリノベーションを終え、現在は市民の文化活動の場として用いられている。
フージェール城とサン・シュルピス教会の周りは、中世のまま時を止めたかのような風情ある街並みが続く。
特にナルソン川沿い地区は多くの皮なめし職人が生活をしていた場所で、かつての洗濯場などが当時の面影を今に伝えている。
木組みの民家が建ち並ぶ可愛らしい景観が魅力のマルシクス広場では、かつて牛やヤギなどの角を持つ家畜の市が催されていた。
また木製のバルコニーが印象的なサヴィニーの家は14~15世紀に建てられたもので、一時は倒壊の危機に瀕していたものの1990年にリノベーションを終え、現在は市民の文化活動の場として用いられている。
フージェール城を見下ろす小高い丘の上に佇むのが、12世紀にその歴史を遡るサン・レオナール教会。人口の増加に伴い1407年から1636年にかけて、フランボワイヤン・ゴシック様式の教会として再建された。直径6mのバラ窓に彩られた正面扉や、建物北側上部の小柱で出来た手すりを備えた廊下が特徴的。
教会内を彩るステンドグラスはパリのサン・ドニ大修道院から持ち込まれたもので、ブルターニュ地方で最も古い12世紀のものが残る。またヴィクトル・ユゴーの友人で、19世紀ロマン主義の時代に活躍したフランス人画家ドゥヴェリア兄弟が手掛けた絵画も見ごたえがある。
フージェール城を見下ろす小高い丘の上に佇むのが、12世紀にその歴史を遡るサン・レオナール教会。
人口の増加に伴い1407年から1636年にかけて、フランボワイヤン・ゴシック様式の教会として再建された。
直径6mのバラ窓に彩られた正面扉や、建物北側上部の小柱で出来た手すりを備えた廊下が特徴的。
教会内を彩るステンドグラスはパリのサン・ドニ大修道院から持ち込まれたもので、ブルターニュ地方で最も古い12世紀のものが残る。
またヴィクトル・ユゴーの友人で、19世紀ロマン主義の時代に活躍したフランス人画家ドゥヴェリア兄弟が手掛けた絵画も見ごたえがある。
サン・レオナール教会の位置する丘の上のエリアは、この街の商業の中心地。その中でも8角形のフォルムが印象的な鐘楼は、市民の豊かさの象徴だった。遠隔地との貿易により恩恵を受けた中産階級により1397年に建てられ、当時盛んな商取引が行われたフランドル地方の影響を強く受けている。
また時計台として住民に時間を知らせたり、物見やぐらとして木組みの民家が多かったエリアの火災への備えという役割も担っていた。実に600年以上にわたり鐘の音を響かせており、現存するものとしてはブルターニュ地方で最も古い鐘楼として知られている。
サン・レオナール教会の位置する丘の上のエリアは、この街の商業の中心地。
その中でも8角形のフォルムが印象的な鐘楼は、市民の豊かさの象徴だった。
遠隔地との貿易により恩恵を受けた中産階級により1397年に建てられ、当時盛んな商取引が行われたフランドル地方の影響を強く受けている。
また時計台として住民に時間を知らせたり、物見やぐらとして木組みの民家が多かったエリアの火災への備えという役割も担っていた。
実に600年以上にわたり鐘の音を響かせており、現存するものとしてはブルターニュ地方で最も古い鐘楼として知られている。
1886年に建てられたイタリア風の内装が見事なヴィクトル・ユゴー劇場は、2001年に改修を終え、現在は観光案内所も併設されている。またサン・レオナール教会のすぐ横に佇む市役所も15世紀に建てられたものである。
それぞれを結ぶナシオナル通りは1720年の大火災によって大部分が焼けてしまったが、フランス王室お抱えの建築家ジャック・ガブリエルの手掛けた花崗岩の見事な家々が建ち並ぶ。通りには職人が実際に制作を行うアトリエに併設された時計博物館や、この街出身のポスト印象派画家の作品を集めたエマニュエル・ド・ラ・ヴィレオン美術館などもある。
1886年に建てられたイタリア風の内装が見事なヴィクトル・ユゴー劇場は、2001年に改修を終え、現在は観光案内所も併設されている。
またサン・レオナール教会のすぐ横に佇む市役所も15世紀に建てられたものである。
それぞれを結ぶナシオナル通りは1720年の大火災によって大部分が焼けてしまったが、フランス王室お抱えの建築家ジャック・ガブリエルの手掛けた花崗岩の見事な家々が建ち並ぶ。
通りには職人が実際に制作を行うアトリエに併設された時計博物館や、この街出身のポスト印象派画家の作品を集めたエマニュエル・ド・ラ・ヴィレオン美術館などもある。
イル・エ・ヴィレーヌ県フージェール/Fougères (ILLE-ET-VILAINE)
面積:10,47 km2
人口:20,505人(2020年現在)
2023年7月30日:ページ更新
ブルターニュ地方の中心都市レンヌからバスで簡単に訪れることが出来ます。
レンヌでレンタカーを借りて、この地方の小さな村や街を併せて巡るのもお勧めですよ。
パリ・モンパルナス駅(Paris Montparnasse 1 et 2)からTGVに乗って、レンヌ駅(Rennes)下車。(約1時間30分)
レンヌ駅でブルターニュ交通(BreizhGo)9a番線のバスに乗り換えて、フージェール・シャトー停留所(FOUGÈRES/Château)へ。(約1時間10分)
レンヌから60km(約40分)
パリから330km(約3時間40分)
レンヌ・ブルターニュ空港(Aéroport Rennes Bretagne)から60km(約50分)
ブルターニュ地方にある美しい村々を訪れるなら、フージェールにも泊ってみてはいかがでしょうか?
ホテルの予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。フージェールにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。
Booking.comのロケーションスコア9.0と高評価なこの宿泊施設は、フージェール観光案内所まで徒歩5分の場所にあるため街の散策に便利。19世紀の建物を綺麗にリノベーションしているので、趣を感じる外観が印象的です。また客室は白を基調とした、落ち着いた空間が広がっています。フロントにスタッフが常駐しているので、初めて海外旅行に行くという方にも安心。宿泊者のニーズに応じた様々なグレードの部屋があり、料金は2名1泊で100€~180€(朝食別)です。
Booking.comの総合スコア8.8と高評価なこの宿泊施設は、ブルターニュらしい花崗岩の民家を一棟まるごと借りることが出来ます。フージェール城をはじめ中世の趣が残るエリアに佇み、まるでタイムスリップしたかのよう。かつての暖炉が素敵な建物内には、オーナーの確かなセンスを感じる落ち着いた色合いの調度品が設えてあります。キッチンや洗濯機などを備えているので、暮らしているかのように滞在したい方にもお勧め。料金は2名1泊で190€です。
ブルターニュ公国の玄関口から、隣の県に足を延ばしてみてはいかがでしょうか? この街と同様に川沿いに職人が暮らしていた地区があり、素敵な散歩道が整備されていますよ。