ヴィトレ/Vitré
【ブルターニュ公国の国境防衛都市】
ブルターニュ公国への玄関口として街は発展し、
1,000年以上の歴史を持つヴィトレ城が住民の暮らしを見守る。
フランスでも屈指の規模の木組みの民家が建ち並ぶこの街は、
まるで中世から時が止まったかのような気持ちにさせられる。
『レ・ミゼラブル』などの著作で知られる
フランスを代表する作家ヴィクトル・ユーゴーも、
「統一感のある、完璧で、完成されたゴシックの街」と称した。
ブルターニュ公国への玄関口として街は発展し、
1,000年以上の歴史を持つヴィトレ城が住民の暮らしを見守る。
フランスでも屈指の規模の木組みの民家が建ち並ぶこの街は、
まるで中世から時が止まったかのような気持ちにさせられる。
『レ・ミゼラブル』などの著作で知られる
フランスを代表する作家ヴィクトル・ユーゴーも、
「統一感のある、完璧で、完成されたゴシックの街」と称した。
ブルターニュ公国への玄関口として街は発展し、1,000年以上の歴史を持つヴィトレ城が住民の暮らしを見守る。
フランスでも屈指の規模の木組みの民家が建ち並ぶこの街は、まるで中世から時が止まったかのような気持ちにさせられる。
『レ・ミゼラブル』などの著作で知られるフランスを代表する作家ヴィクトル・ユーゴーも、「統一感のある、完璧で、完成されたゴシックの街」と称した。
後にパリとレンヌを結ぶ主要路の関所としても用いられることとなる要塞が、11世紀初めに建てられたことがこの街の発展の契機となる。その後ブルターニュ公国の再編に伴い、近隣の国から守るための本格的な城が現在の場所に築かれた。
15世紀からは高品質の麻布の貿易で、経済的繁栄を享受する。特にスペインやイギリス、フランドル地方などとの海外貿易によって街に莫大な富がもたらされ、中心市街地に商人たちの豪華な館やノートルダム教会の建設を促すこととなった。
後にパリとレンヌを結ぶ主要路の関所としても用いられることとなる要塞が、11世紀初めに建てられたことがこの街の発展の契機となる。
その後ブルターニュ公国の再編に伴い、近隣の国から守るための本格的な城が現在の場所に築かれた。
15世紀からは高品質の麻布の貿易で、経済的繁栄を享受する。
特にスペインやイギリス、フランドル地方などとの海外貿易によって街に莫大な富がもたらされ、中心市街地に商人たちの豪華な館やノートルダム教会の建設を促すこととなった。
11世紀後半にロベール1世男爵によって石造りの城が建設され、現在でも城の中庭には建設当初のロマネスク様式の玄関口が残る。13世紀からはより強固に城塞化され、跳ね橋や城壁上の巡回路、大砲用の銃眼やマシクーリと呼ばれる石や矢を落とすための防衛設備が付け加えられる。
14世紀終わりから15世紀初めにかけて、三角錐の屋根が印象的な入り口部分の小城塞の建設やサン・ローラン塔やマドレーヌ塔をさらに高くする工事が行われ現在の威厳溢れる姿の原型が形作られた。
11世紀後半にロベール1世男爵によって石造りの城が建設され、現在でも城の中庭には建設当初のロマネスク様式の玄関口が残る。
13世紀からはより強固に城塞化され、跳ね橋や城壁上の巡回路、大砲用の銃眼やマシクーリと呼ばれる石や矢を落とすための防衛設備が付け加えられる。
14世紀終わりから15世紀初めにかけて、三角錐の屋根が印象的な入り口部分の小城塞の建設やサン・ローラン塔やマドレーヌ塔をさらに高くする工事が行われ現在の威厳溢れる姿の原型が形作られた。
しかしながら17世紀に入ると城は使われなくなり、廃墟と化してしまう。19世紀初めに県の刑務所として用いられるようになり、現在は市役所および美術館として活用されている。
ヴィトレ城美術館では、16世紀ルネサンス様式の暖炉やフランドル学派の手掛けたタピスリーなどが展示されている。また小礼拝堂の塔に展示されている、キリストと聖母マリアの一生を描かれた32枚のリモージュ琺瑯のタイルから構成される祭壇画も必見。
しかしながら17世紀に入ると城は使われなくなり、廃墟と化してしまう。
19世紀初めに県の刑務所として用いられるようになり、現在は市役所および美術館として活用されている。
ヴィトレ城美術館では、16世紀ルネサンス様式の暖炉やフランドル学派の手掛けたタピスリーなどが展示されている。
また小礼拝堂の塔に展示されている、キリストと聖母マリアの一生を描かれた32枚のリモージュ琺瑯のタイルから構成される祭壇画も必見。
ノートルダム教会は、ヴィトレ城の建設と時を同じくして11世紀に設立された。現在の建物は15世紀に建てられたもので、フランボワイアン・ゴシック様式の美しい外観が印象的。教会南側が7つの切妻壁から構成されているのが特徴で、壁面の窓から光を最大限取り入れることが出来るようになっている。
教会裏に広がるのは、ベネディクタンの庭。1680年にノートルダム小修道院のベネディクト会修道士達によって作られた。庭の上に設けられた遊歩道からは、ラヴァンディエールの草原など緑豊かなヴィレーヌ川沿いを望む素晴らしいパノラマを楽しむことが出来る。
ノートルダム教会は、ヴィトレ城の建設と時を同じくして11世紀に設立された。
現在の建物は15世紀に建てられたもので、フランボワイアン・ゴシック様式の美しい外観が印象的。
教会南側が7つの切妻壁から構成されているのが特徴で、壁面の窓から光を最大限取り入れることが出来るようになっている。
教会裏に広がるのは、ベネディクタンの庭。
1680年にノートルダム小修道院のベネディクト会修道士達によって作られた。
庭の上に設けられた遊歩道からは、ラヴァンディエールの草原など緑豊かなヴィレーヌ川沿いを望む素晴らしいパノラマを楽しむことが出来る。
ノートルダム教会から通りを挟んですぐの場所に佇むのは、1607年に建てられたアルディの館。16世紀で一財を築いた商人が建てたことから、ラング・ド・トゥルサネの館の名で呼ばれることもある。交易都市としての往事の栄光を象徴するような、細かな彫刻に飾られた玄関口は見応えがある。
この街で最も美しい通りと誉れ高いのが、ボードレリー通り。緩やかな傾斜が続く石畳の小道の両脇には、木組みの民家が切れ間なく建ち並ぶ。また逆三角形のフォルムが印象的なメゾン・ド・リルに代表されるように、雨が多いブルターニュ地方で買い物客が濡れないようにとの配慮から、この街の民家は上階部分が道路に迫り出しているのが特徴となっている。
ノートルダム教会から通りを挟んですぐの場所に佇むのは、1607年に建てられたアルディの館。
16世紀で一財を築いた商人が建てたことから、ラング・ド・トゥルサネの館の名で呼ばれることもある。
交易都市としての往事の栄光を象徴するような、細かな彫刻に飾られた玄関口は見応えがある。
この街で最も美しい通りと誉れ高いのが、ボードレリー通り。
緩やかな傾斜が続く石畳の小道の両脇には、木組みの民家が切れ間なく建ち並ぶ。
また逆三角形のフォルムが印象的なメゾン・ド・リルに代表されるように、雨が多いブルターニュ地方で買い物客が濡れないようにとの配慮から、この街の民家は上階部分が道路に迫り出しているのが特徴となっている。
イル・エ・ヴィレーヌ県ヴィトレ/Vitré (ILLE-ET-VILAINE)
面積:37,19 km2
人口:18,487人(2019年現在)
2022年7月28日:ページ更新
ブルターニュ地方の中心都市レンヌから電車で簡単に訪れることが出来ます。
レンヌでレンタカーを借りて、この地方の小さな村や街を併せて巡るのもお勧めですよ。
パリ・モンパルナス駅(Paris Montparnasse 1 et 2)からTGVに乗って、レンヌ駅(Rennes)下車。(約1時間30分)
レンヌ駅で在来線TERに乗り換えて、ヴィトレ駅(Vitré)へ。(約30分)
レンヌから40km(約40分)
パリから320km(約3時間20分)
レンヌ・ブルターニュ空港(Aéroport Rennes Bretagne)から50km(約40分)
ブルターニュ地方にある美しい村々を訪れるなら、ヴィトレにも泊ってみてはいかがでしょうか?
ホテルの予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。ヴィトレにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。
Booking.comのロケーションスコア9.2と高評価なこの宿泊施設は、ヴィトレ駅から徒歩5分の場所にあるため街の散策に便利。外観はブルターニュ地方の大都市にみられる18世紀の威厳ある建築で雰囲気があります。建物の中はモダンで清潔感のある空間が広がっていて、プライベートプールやサウナに入ることも併設されているので、ゆっくりとくつろぐことが出来ますよ。宿泊者のニーズに応じた様々なグレードの部屋があり、料金は2名1泊で140€~200€(朝食別)です。
この街と同じイル・エ・ヴィレーヌ県にある小さな漁村。木組みの家と並んでブルターニュ地方のもう一つの代表的な建築である、花崗岩の可愛らしい民家が建ち並びます。