モンペリエ/Montpellier

 

【ヨーロッパ最古の医学部と歩む学園都市】

 

三美神が見つめる広場を中心に広がるこの街は、

フランス南部ラングドック地方の中心都市。

1220年に設立された医学部で有名なモンペリエ大学は、

ルネサンス期を代表する作家フランソワ・ラブレーや

大予言で有名なノストラダムスなどを輩出した名門大学。

中世にユダヤ教徒が身を清めるために使用した、

ミクヴェと呼ばれる浴槽が地下に残るなど神秘的な一面も魅力。

モンペリエ/Montpellier

 

【ヨーロッパ最古の医学部と歩む学園都市】

 

三美神が見つめる広場を中心に広がるこの街は、フランス南部ラングドック地方の中心都市。

 

1220年に設立された医学部で有名なモンペリエ大学は、ルネサンス期を代表する作家フランソワ・ラブレーや大予言で有名なノストラダムスなどを輩出した名門大学。

 

中世にユダヤ教徒が身を清めるために使用した、ミクヴェと呼ばれる浴槽が地下に残るなど神秘的な一面も魅力。




コメディ広場

 

歴史地区の入り口に佇むコメディ広場は、18~19世紀にかけて大きく発展を遂げた街の象徴。丸く膨らみのある広場の形状から、「卵の広場」の名でも親しまれている。コメディ広場の名前の由来になっているのは、1888年に完成したオペラ座である。パリのオペラ座を設計したシャルル・ガルニエの弟子によって設計され、ボルドーに次いでフランスで二番目に大きなイタリア風の劇場として知られている。

 

広場の中央に佇む噴水の上には、ギリシャ神話に登場する美と優雅を象徴する三人の女神が飾られている。1776年に制作されたオリジナルの彫像はオペラ座の玄関ホールに展示されており、イタリアを代表するカッラーラの白い大理石を用いた三美神(アグライアー、エウプロシュネー、タレイア)は圧巻の美しさである。

コメディ広場

歴史地区の入り口に佇むコメディ広場は、18~19世紀にかけて大きく発展を遂げた街の象徴。

 

丸く膨らみのある広場の形状から、「卵の広場」の名でも親しまれている。

 

コメディ広場の名前の由来になっているのは、1888年に完成したオペラ座である。

 

パリのオペラ座を設計したシャルル・ガルニエの弟子によって設計され、ボルドーに次いでフランスで二番目に大きなイタリア風の劇場として知られている。

 

広場の中央に佇む噴水の上には、ギリシャ神話に登場する美と優雅を象徴する三人の女神が飾られている。

 

1776年に制作されたオリジナルの彫像はオペラ座の玄関ホールに展示されており、イタリアを代表するカッラーラの白い大理石を用いた三美神(アグライアー、エウプロシュネー、タレイア)は圧巻の美しさである。

サン・ピエール大聖堂

 

この街の宗教の中心であるサン・ピエール大聖堂は、南仏風ゴシック様式で建てられた重厚な外観の教会。ヨーロッパ最古の医学部とされるモンペリエ大学と深い関りを持つ、サン・ジェルマン・サン・ブノワ修道院付属の礼拝堂として1364年に建てられた。1536年に司教座がこの街に移された後に、周辺地域を管轄する大聖堂としての地位を得た。

 

直径4,55mにも及ぶロケットのような形状の、2本の円柱が迎える正面入口が印象的。17世紀フランスを代表するこの街出身の芸術家、セバスチャン・ブルドンが手掛けた『魔術師シモンの墜落』は特に見応えがある。大聖堂の礎を築いたローマ教皇ウルバヌス5世の名を冠した塔を登れば、屋上からこの街を360度眺めることが出来る。

サン・ピエール大聖堂

この街の宗教の中心であるサン・ピエール大聖堂は、南仏風ゴシック様式で建てられた重厚な外観の教会。

 

ヨーロッパ最古の医学部とされるモンペリエ大学と深い関りを持つ、サン・ジェルマン・サン・ブノワ修道院付属の礼拝堂として1364年に建てられた。

 

1536年に司教座がこの街に移された後に、周辺地域を管轄する大聖堂としての地位を得た。

 

直径4,55mにも及ぶロケットのような形状の、2本の円柱が迎える正面入口が印象的。

 

17世紀フランスを代表するこの街出身の芸術家、セバスチャン・ブルドンが手掛けた『魔術師シモンの墜落』は特に見応えがある。

 

大聖堂の礎を築いたローマ教皇ウルバヌス5世の名を冠した塔を登れば、屋上からこの街を360度眺めることが出来る。

ファーブル美術館

 

18世紀中頃から始まった新古典主義を代表する芸術家フランソワ=グザヴィエ・ファーブルが、生まれ故郷であるこの街に美術館を設立したいという思いによって1828年に開業した。所蔵する8000近い美術品の中から常時1000程の作品が、18世紀に建てられたマシリアン邸を中心に展示されている。

 

ファーブルが蒐集した16~19世紀のフランスおよびイタリア美術に加えて、19世紀に活躍したこの街出身の画家フレデリック・バジールが寄贈した印象派の絵画が見どころ。また2005年には「黒と光の画家」として有名な抽象絵画の巨匠ピエール・スーラージュの寄贈により、20世紀近代芸術のコレクションも充実した。

ファーブル美術館

18世紀中頃から始まった新古典主義を代表する芸術家フランソワ=グザヴィエ・ファーブルが、生まれ故郷であるこの街に美術館を設立したいという思いによって1828年に開業した。

 

所蔵する8000近い美術品の中から常時1000程の作品が、18世紀に建てられたマシリアン邸を中心に展示されている。

 

ファーブルが蒐集した16~19世紀のフランスおよびイタリア美術に加えて、19世紀に活躍したこの街出身の画家フレデリック・バジールが寄贈した印象派の絵画が見どころ。

 

また2005年には「黒と光の画家」として有名な抽象絵画の巨匠ピエール・スーラージュの寄贈により、20世紀近代芸術のコレクションも充実した。

ペイルー王立広場

 

ペイルー遊歩道の名でも呼ばれる、ペイルー王立広場はモンペリエ市民の憩いの場。その入口に佇んでいるのが1691年に建てられた凱旋門で、太陽王の名で呼ばれるルイ14世を讃えるために建てられた。凱旋門と向かい合うように配置されているのは、1718年製の馬に跨るルイ14世の銅像である。

 

また1768年に造られた給水塔は、コリント式様式の柱に彩られた神々しい外観が印象的。公園の池のほとりに建てられており、陽の光を浴びて煌めく水面には優美な姿が映し出される。また給水塔に水を運ぶための水道橋も同時期に建てられたもので、全長14mに渡って美しいアーチが連なる光景は圧巻である。

ペイルー王立広場

ペイルー遊歩道の名でも呼ばれる、ペイルー王立広場はモンペリエ市民の憩いの場。

 

その入口に佇んでいるのが1691年に建てられた凱旋門で、太陽王の名で呼ばれるルイ14世を讃えるために建てられた。

 

凱旋門と向かい合うように配置されているのは、1718年製の馬に跨るルイ14世の銅像である。

 

また1768年に造られた給水塔は、コリント式様式の柱に彩られた神々しい外観が印象的。

 

公園の池のほとりに建てられており、陽の光を浴びて煌めく水面には優美な姿が映し出される。

 

また給水塔に水を運ぶための水道橋も同時期に建てられたもので、全長14mに渡って美しいアーチが連なる光景は圧巻である。

モンペリエについて詳しく知りたい!

基本情報

基本情報

エロー県モンペリエ/Montpellier (HÉRAULT)

面積:56,88 km2

人口:30万人(2021年現在)

写真1, 2, 6, 8枚目:Photoed by Jorge Franganillo – Flickr

写真3枚目:Photoed by Wolfgang Staudt – Flickr

写真4枚目:Photoed by Fred Romero – Flickr

写真5枚目:Photoed by EdTraxler – pixabay.com

写真7枚目:Photoed by Jean-Pierre Dalbéra – Flickr

写真9枚目:Photoed by jackmac34 – pixabay.com

2024年6月11日:ページ更新

行き方

パリからTGVに乗って3時間30分ほどで訪れることが出来ます。なおこの街には二つの鉄道駅がありますが、モンペリエ南フランス駅(Montpellier Sud De France)からはシャトルバス等を乗り継いで中心市街地へ向かう必要があるため、モンペリエ・サン・ロッシュ駅(Montpellier Saint-Roch)を利用するのがお勧めです。またモンペリエ・メディテラネ空港の利用も検討の価値があります。

 

フランス南西部には美しい村や巡礼路上の宿場町が点在しているので、小さな村巡りの拠点の街としてもお勧めですよ。

パリ・リヨン駅(Paris – Gare De Lyon)からTGVに乗って、モンペリエ・サン・ロッシュ駅(Montpellier Saint-Roch)下車。(約3時間30分)

パリから750km(約7時間40分)

パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港から800km(約8時間)

ミシュラン星付きレストラン

2024年のミシュランガイドで1つ星を獲得した、5つのレストランを紹介させて頂きます。

近未来感のある金属のトンネルが、料理への期待感を感じさせるレストラン。その時々で入荷する最高の食材から出発し、想像力を発揮しながら作り上げる美味しい料理は、何度でも訪れたくなるような驚きに満ちています。

 

4品で構成されたお昼のコースは55€から、6品で構成された夜のコースは85€から。それぞれ35€/45€を追加すると料理に合わせたワインも楽しむことが出来ますよ。

歴史地区の路地に面して佇むこのレストランは、凱旋門から徒歩5分ほど歩いた場所に位置しているため観光の合間にも立ち寄ることが出来ます。良い食材を使うことを何よりも大切にしており、生産者と直接契約で仕入れを行っています。

 

前菜+メインもしくはメイン+デザートで構成される、平日お昼のコースは30€から。店内はアースカラーの上品な内装に彩られ、落ち着いた空間の中で食事を楽しむことが出来ますよ。

この街を代表する高級ホテル「リシェール・ド・ベルヴァル」内で営業をするレストラン。歴史地区に位置しているので、観光にも便利な立地です。17世紀の館を綺麗にリノベーションした店内では、豪華絢爛なフレスコ画のもとで食事を楽しむことが出来ます。

 

前菜+メイン+デザートで構成される、お昼のコース65€から。伝統を大切にしたクラシカルな料理に、シェフのクリエイティビティが加えられ、他では味わえない唯一無二の料理が生み出されています。

こちらも凱旋門とサン・ピエール大聖堂の間に位置するレストランで、観光を楽しむにも便利な立地です。野菜を使った料理に定評があり、肉や魚を用いた通常のコースのほかに、卵や乳製品は含むベジタリアン料理と、動物性の食材を使わないベジタリアン料理が選択できる珍しいお店でもあります。

 

3品で構成されるお昼のコースは55€から。地域に根差したレストランを目指しており、地産地消のほか、店内の装飾や調度品なども地元の職人が手掛けたものとなっています。

モンペリエ北東部の閑静なエリアにある、レ川のほとりに佇む自然に囲まれたレストランです。プラタナスの木陰に設けられたテラス席では、晴れの日が多い南フランスの魅力を感じながら食事を楽しむことが出来ます。

 

平日お昼のコースは、前菜+メインもしくはメイン+デザートの2品で38€から。南仏の素材を活かしたシンプルな料理は、美味しさを最大限引き出すための確かな技術に支えられています。

特産品

フランスで7番目の規模を誇る大都市で、土産物や日用品の買い物に困ることはありません。ただし、リゾート地というよりも学生が多い街のため、高級ブランドのブティックは数が多くないため注意が必要です。

 

ここではモンペリエを訪れたらぜひ買いたい、お勧めのお土産品を紹介させて頂きます。

フランスで最も古いお菓子の一つと言われているのが、この街を代表する特産品のグリゼット飴。その歴史は12世紀に遡ることが出来るとされ、中世の巡礼者とモノを取引する際の小銭としても使われていたそうです。

 

レグリースと呼ばれるモンペリエ特産の「甘草」と近郊の街ナルボンヌ特産のハチミツから作られた飴は、素朴ながらも豊かな風味が魅力となっています。




モンペリエのお勧めホテル

フランス南西部にある美しい村々を訪れるなら、モンペリエを拠点にしてみてはいかがでしょうか?

 

ホテルの予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。この街にあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。

Booking.comの総合スコア9.2と高評価なこの宿泊施設は、レストランの項目でもご紹介したミシュラン一つ星レストラン「ジャルダン・デ・サンス」が併設されたホテルです。ラグジュアリーホテルグループであるルレ・エ・シャトーに加盟しており、最高級のおもてなしを受けることが出来ます。ベージュを基調とした落ち着きのある客室は、シックで上質な空間です。宿泊者のニーズに応じて値段が異なり、料金は2名1泊で510€~850€(朝食別)です。

Booking.comの総合スコア9.1と高評価なこの宿泊施設は、モンペリエ郊外の自然豊かな場所に佇んでいます。この土地の歴史は1582年に遡ることができ、元々はモンペリエ司教の農場として使われていました。現在も建物の周囲はブドウ畑に囲まれており、上質なワインが製造されています。屋外と屋内にプライベートのプールを備えているなど、ラグジュアリーな滞在にお勧め。宿泊者のニーズに応じて値段が異なり、料金は2名1泊で400€~970€(朝食別)です。

Booking.comの総合スコア9.1と高評価なこの宿泊施設は、モンペリエ郊外の自然豊かな場所に佇んでいます。18世紀の豪華絢爛な貴族の館が用いられており、内装も煌びやかで美しいです。ここでは自然に囲まれながらのヨガや馬と触れ合うことの出来るアクティビティなども用意されており、気持ちをリフレッシュするのに最適な場所です。宿泊者のニーズに応じて値段が異なり、料金は2名1泊で350€~770€(朝食込)です。




モンペリエ近郊の美しい村

ラングドック

美しい村の集中するフランス南西部の中でも、地中海に近いランドック地方の中心都市がモンペリエになります。特に世界遺産にも登録されるジェローヌ大修道院がある、サン・ギレム・ル・デゼールと併せて訪れてみるのがお勧めです。