大鹿村

Ooshika

南アルプス山麓に佇む歌舞伎の村

南アルプス山麓の急峻な山々に囲まれながら大鹿村は昔から変わらぬ静かな時を刻んで佇んでいる。

 

大鹿村でまず訪れてほしいのが上蔵(わぞ)集落である。集落の入口には国の重要文化財にも指定されている木造寺院建築の福徳寺が構えているほか、曲がりくねった道端には素朴で田舎らしい花々が咲いていて、そぞろ歩きが楽しめる。小路に逸れれば石垣の上に日本らしい民家が多く残っており、まるでおばあちゃんの家に帰ってきたかのような安心感を与えてくれる。

 

明和4年(1767)年に「狂言」が催されて以来、240年以上の歴史を持つ大鹿歌舞伎が住民代々受け継がれている。毎年5月3日(大河原:大磧神社)と10月第3日曜日(市場神社)、春と秋の2回の定期公演が行われている。とりわけ「六千両後日の文章・重忠館の段」は、大鹿歌舞伎以外では見ることが出来ない伝承演目の一つである。日本全国の歌舞伎ファンを集めているほか、オーストリア・ドイツ・イタリアなどで海外公演も催され世界の人からも賞賛されている。2017年には地芝居として初めて国の無形民俗文化財に指定された。おひねり(紙などにくるんだ小銭)を舞台に投げ込みながら、地元の人々と一緒になって舞台鑑賞を楽しみたい。

 

初夏6月には珍しい高山植物の青いケシの花が見ごろを迎える。ヒマラヤンブルーと形容される青さは神秘的で、全国から写真や花の愛好家を集めている。

 

村名は旧大河原村と旧鹿塩村が合併したことに由来するのだが、鹿塩地区では塩泉を煮沸かして得られる山塩が生産されている。大鹿村でとれる淡泊で柔らかみのある鹿肉(ジビエ)に、まろやかな旨みの山塩をつけて味わいたい。また大鹿村を代表するブランド大豆、中尾早生を使った豆腐はほど良い弾力にコクのある味わいが特徴で、ぜひ試したい。

 

日本を代表する山村集落の景観が残り、ほっとした気持ちにさせてくれる。そんな特別な場所である。

長野県大鹿村

面積:248.28km2

人口:997人(2018年4月1日現在)

公共交通機関の場合:

新宿高速バスターミナル 新宿―飯田線 松川バス停下車(約3時間45分)

阪急三番街高速バスターミナル 大阪-伊那・箕輪線 松川バス停下車(約4時間30分)

名鉄バスターミナル 大阪-伊那・箕輪線 松川バス停下車(約2時間30分)

横浜駅 横浜-伊那・駒ヶ根・飯田線 松川バス停下車(約4時間30分)

松川バス停から、大鹿線・鳥倉線「松川インター」バス停に移動し、伊那バス大鹿線で約1時間

車の場合:

東京から280km(約3時間40分)

名古屋から250km(約2時間20分)

「日本で最も美しい村」連合 加盟村

  • 登録地域資源

①大鹿村歌舞伎

②重要文化財福徳寺・松下家

③南アルプス山麓の集落景観

国選択無形民俗文化財:文化庁

  • 登録名称:「大鹿歌舞伎」

重要文化財:文化庁

  • 登録名称:「福徳寺」
  • 登録名称:「松下家住宅」

2018年6月19日:ページ更新

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