モルトマール

Mortemart

輝かしい歴史と共に歩む公爵の村

花々に彩られたリムーザン地方の小さな村モントマールは、過去10世紀に渡って築いてきた栄光の時代を今に伝える。湿地の平原に囲まれて誕生した集落は、ラテン語の「死の海(Mare mortuum)」という言葉に由来すると言われてる。歴史も古く、995年には繁栄の時代を迎えたと言われている。

 

近郊の街べラック(Bellac)で築かれた要塞に対抗して、モントマール領主アボン・ドリュット(Abon Drut)は君主の城を築くことを許可された。ルイ13世の宰相を務めたリシュリュー枢機卿の命によって本邸こそ取り壊されてしまったものの、10世紀から続く歴史ある城には主塔、司法の部屋、守衛の詰め所、堀などが残されている。13世紀にはフランスを代表する名門貴族ロシュシュアール・モルトマール家の故郷としても名を轟かせ、現在もモルトマール家によって所有されている。

 

モルトマールの宗教的発展に寄与したカルディナル・ゴーヴァン(Cardinal Gauvin)は、1330年に3つの修道院を建設した。シャルトロー修道院(Couvent des Chartreux)は1世紀ほどで消滅してしまったが、中世の終わりに建て替えられたカルム修道院(Couvents des Carmes)とオーギュスタン修道院(Couvents des Augustins)が村の中心に残されている。

 

カルム修道院は元々は巡礼者と貧窮者を受け入れるために建てられたが、現在はアーティストの作品や職人の工芸品などが販売されている。17世紀当時の造りがそのまま残されている花崗岩の階段は圧巻である。

 

礼拝堂から小教区教会に格上げされたオーギュスタン教会(Eglise des Augustins)の内部の、17世紀の祭壇画は思わず見とれてしまう美しさ。また、15世紀に彫刻された木製の聖職者席(stalle)が残されており、長時間にも及ぶ彼らの役目の中で少しでも負担を軽減するために起立姿勢を維持する為の補助具が取り付けられている。

 

村では1681年から毎週の定期市、1730年からは毎週の市場が催されるようになり、多くの人々で賑わいを見せた。村の中央にある旧市場と美しい民家が17世紀の商業が最も盛んだった時代を今に伝えている。現在も一年を通じて多くのイベントが催されており、輝かしい歴史ともに歩んできた村の灯は途絶えることをを知らない。

オート・ヴィエンヌ県モルトマール(モルトゥマール)/Mortemart (HAUTE-VIENNE)

面積:3,60 km2 

人口:114人(2016年現在)

公共交通機関の場合:

パリ・オステルリッツ駅(Paris-Austerlitz)からSNCFに乗って、リモージュ・ベネディクタン駅(Limoges-Bénédictins)下車。(約3時間30分)

リモージュ・ベネディクタン駅前停留所(CIEL Bénédictins)からオート・ヴィエンヌ交通(Transports de la Haute-Vienne)の運営する12番線のバスに乗って、モルトマール停留所(MORTEMART/Bourg)下車(約60分)

車の場合:

リモージュ(Limoges)から50km(約40分)

ボルドー(Bordeaux)から220km(約2時間40分)

飛行機の場合:

リモージュ空港から40km(約40分)

ボルドー・メリニャック空港から220km(約2時間40分)

「フランスの最も美しい村」協会 加盟村

2019年06月06日:ページ更新

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