モルトマール/Mortemart
【輝かしい歴史と共に歩む公爵の村】
花々に彩られたリムーザン地方の小さな村は、
過去10世紀に渡って築いてきた栄光の時代を今に伝える。
湿地の平原に囲まれて集落が誕生したことから、
村の名はラテン語の「死の海(Mare mortuum)」という言葉に由来。
村民の憩いの場となっている旧市場のある広場には、
17世紀の商業が最も盛んだった時代の面影が残る。
花々に彩られたリムーザン地方の小さな村は、
過去10世紀に渡って築いてきた栄光の時代を今に伝える。
湿地の平原に囲まれて集落が誕生したことから、
村の名はラテン語の「死の海(Mare mortuum)」という言葉に由来。
村民の憩いの場となっている旧市場のある広場には、
17世紀の商業が最も盛んだった時代の面影が残る。
目次【本ページの内容】
花々に彩られたリムーザン地方の小さな村は、過去10世紀に渡って築いてきた栄光の時代を今に伝える。
湿地の平原に囲まれて集落が誕生したことから、村の名はラテン語の「死の海(Mare mortuum)」という言葉に由来。
村民の憩いの場となっている旧市場のある広場には、17世紀の商業が最も盛んだった時代の面影が残る。
目次【本ページの内容】
近郊の街べラックで築かれた要塞に対抗して、955年にモントマール領主アボン・ドリュットが最初の城を築いた。しかし17世紀にはルイ13世の宰相を務めたリシュリュー枢機卿の命によって大部分が取り壊され、フランス革命後の国有化後には廃墟として長年に渡り放置されてきた。
19世紀にこの村出身でフランスを代表する名門貴族ロシュシュアール・モルトマール侯爵家によって買い戻され、現在は威厳溢れる姿を留めている。アーチ状の扉から城内へと足を踏み入れると、主塔や司法の部屋、守衛の詰め所などが残る。清らかな流れの堀と鮮やかな緑に縁取られる、趣に溢れる城である。
近郊の街べラックで築かれた要塞に対抗して、955年にモントマール領主アボン・ドリュットが最初の城を築いた。
しかし17世紀にはルイ13世の宰相を務めたリシュリュー枢機卿の命によって大部分が取り壊され、フランス革命後の国有化後には廃墟として長年に渡り放置されてきた。
19世紀にこの村出身でフランスを代表する名門貴族ロシュシュアール・モルトマール侯爵家によって買い戻され、現在は威厳溢れる姿を留めている。
アーチ状の扉から城内へと足を踏み入れると、主塔や司法の部屋、守衛の詰め所などが残る。清らかな流れの堀と鮮やかな緑に縁取られる、趣に溢れる城である。
モルトマールの宗教的発展に寄与したピエール・ゴーヴァン枢機卿は、1330年に3つの修道院を建設した。シャルトルーズ修道院は1世紀ほどで消滅してしまったが、中世の終わりに建て替えられたカルム修道院とオーギュスタン修道院が村の中心に残されている。
元々は、巡礼者と貧窮者を受け入れるために建てられたカルム修道院。現在は芸術家が滞在しながら造形活動を行うアーティスト・レジデンスとして活用され、芸術作品や工芸品などが販売されている。建物内は17世紀当時の造りがそのまま残されており、とりわけ花崗岩の階段は圧巻の美しさ。
モルトマールの宗教的発展に寄与したピエール・ゴーヴァン枢機卿は、1330年に3つの修道院を建設した。
シャルトルーズ修道院は1世紀ほどで消滅してしまったが、中世の終わりに建て替えられたカルム修道院とオーギュスタン修道院が村の中心に残されている。
元々は、巡礼者と貧窮者を受け入れるために建てられたカルム修道院。
現在は芸術家が滞在しながら造形活動を行うアーティスト・レジデンスとして活用され、芸術作品や工芸品などが販売されている。
建物内は17世紀当時の造りがそのまま残されており、とりわけ花崗岩の階段は圧巻の美しさ。
オーギュスタン修道院は、カトリック司教座聖堂参事会員のための宿舎および教育施設として用いられていた。現在の建物は18世紀に再建されたものだが、中世の回廊はそのまま残されている。
オーギュスタン修道院付属の礼拝堂は村の小教区教会に格上げされ、オーギュスタン教会もしくはサン・ティレール教会と呼ばれている。教会内を彩る17世紀の祭壇画は思わず見とれてしまう美しさ。また15世紀に彫刻された木製の聖職者席が残されており、長時間にも及ぶ彼らの役目の中で少しでも負担を軽減するために起立姿勢を維持する為の補助具が取り付けられている。
オーギュスタン修道院は、カトリック司教座聖堂参事会員のための宿舎および教育施設として用いられていた。
現在の建物は18世紀に再建されたものだが、中世の回廊はそのまま残されている。
オーギュスタン修道院付属の礼拝堂は村の小教区教会に格上げされ、オーギュスタン教会もしくはサン・ティレール教会と呼ばれている。
教会内を彩る17世紀の祭壇画は思わず見とれてしまう美しさ。
また15世紀に彫刻された木製の聖職者席が残されており、長時間にも及ぶ彼らの役目の中で少しでも負担を軽減するために起立姿勢を維持する為の補助具が取り付けられている。
1681年から毎月の定期市が始まり、1730年からはモルトマール侯爵ルイ2世の庇護の下で隔週の定期市が催されるようになったこの村は豊かな商業活動によって栄えた。18世紀に建設された木造の市場はリムーザン地方に特徴的な素朴な造りをしており、現在でも夏になると毎週日曜日に朝市が開催されている。
中世には裁判所が設けられ、関連する役人や貴族などがこの村に移り住んだ。村内を散策すればセネシャル裁判所をはじめ、ヴェルディヤックの館やエショーゲットの館、ベオン騎士の館など、この村が豊かだった17世紀前後に建てられた美しい建築物を目にすることが出来る。
1681年から毎月の定期市が始まり、1730年からはモルトマール侯爵ルイ2世の庇護の下で隔週の定期市が催されるようになったこの村は豊かな商業活動によって栄えた。
18世紀に建設された木造の市場はリムーザン地方に特徴的な素朴な造りをしており、現在でも夏になると毎週日曜日に朝市が開催されている。
中世には裁判所が設けられ、関連する役人や貴族などがこの村に移り住んだ。
村内を散策すればセネシャル裁判所をはじめ、ヴェルディヤックの館やエショーゲットの館、ベオン騎士の館など、この村が豊かだった17世紀前後に建てられた美しい建築物を目にすることが出来る。
オート・ヴィエンヌ県モルトマール(モルトゥマール)/Mortemart (HAUTE-VIENNE)
面積:3,60 km2
人口:114人(2016年現在)
2019年6月6日:ページ更新
2021年7月24日:ページ更新
焼き物の街リモージュからバスが出ていますが、本数が限られており、学校のある期間限定なので注意が必要です。
2018年にこの村を訪れた際はレンタカーを利用しました。中央広場すぐの場所に無料駐車場があるので、車での移動も安心です。
パリ・オステルリッツ駅(Paris-Austerlitz)からSNCFに乗って、リモージュ・ベネディクタン駅(Limoges-Bénédictins)下車。(約3時間30分)
リモージュ・ベネディクタン駅前停留所(CIEL Bénédictins)からオート・ヴィエンヌ交通(Transports de la Haute-Vienne)の運営する12番線のバスに乗って、モルトマール停留所(MORTEMART/Bourg)下車(約60分)
リモージュ(Limoges)から50km(約40分)
ボルドー(Bordeaux)から220km(約2時間40分)
リモージュ空港から40km(約40分)
ボルドー・メリニャック空港から220km(約2時間40分)
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。モルトマールにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。
Booking.comの総合スコア8.9と高評価なこの宿泊施設は、キッチンを備えた一軒家を借りることが出来ます。素朴な石造りの外観はこの地方ならではの趣があり、室内は清潔感のある実用的な空間です。中心市街地までは1,2km程離れているので、車で移動できる方にお勧め。料金は2名1泊で80€と良心的です。
また最大8名まで宿泊可能な広々としたアパートメントも借りることが出来るので、ご家族やご友人との利用もお勧めです(8名1泊で130€)。
【一緒に訪れたい美しい村】
モルトマールから車で60分(70km)
モルトマールから車で1時間30分(90km)