ラ・フロット

La Flotte

故き良き地上の楽園

イル・ド・レ(レ島)とブルターニュ地方の間に流れるペルテュイ・ブルトン(Pertuis breton)と呼ばれる狭い海に面して、ラ・フロット・アン・レ(La Flotte-en-Ré)の村は佇んでいる。大西洋の日差しが煌めく港ではたくさんの漁船やボートが浮かび、まるで絵葉書のを眺めているかのような美しさである。村の郊外に拡がる沼地やブドウ畑。天日田園に農園や牡蠣養殖場は光の加減に応じて実に様々な表情を見せる。

 

1804年に開設された歴史ある市場は、ラ・フロットの豊かな生活を象徴するような場所である。石畳に覆われた中庭の周りには、丸瓦を被った木材の差掛け屋根の下で多くの屋台が軒を連ねている。毎朝新鮮な食品を買い求める人々が挨拶を交わす光景は、中世にタイムスリップしたかのようである。

 

港の周りにはおしゃれなレストランが立ち並び、市場に並ぶ新鮮な魚介類や野菜、イル・ド・レの名産の牡蠣やフルール・ド・セル(天日塩)を使った料理を楽しむことが出来る。この地域に特産のお酒であるピノー・デ・シャラントと一緒に味わいたい。

 

リシュリュー枢機卿によって、「風吹き抜ける砂の小島(Îlot sablonneux balayé par le vent)」と名付けられたこの地は、自然に守られ続けた美しい景観がある。12世紀のシトー会修道院によって建てられたシャトリエ大修道院(Abbaye des Châteliers)の遺跡は緑の絨毯の額縁に入れられ、その光景に心を揺すぶられる。

 

また、海沿いには17世紀にイギリス軍からの侵略や、ラ・ロシェルのプロテスタント軍に備えて建設された要塞ラ・プレ(La Prée)が堂々と構えている。星のようなフォルムが印象的な砦は、軍事技術者として名高いヴォーバンによっても改良が施された。ガイドの予約をすれば内部を見学することも出来るので、興味のある人は事前に計画を立てることをおすすめする。

 

街の中心にあるサント・カトリーヌ教会(Église Sainte-Catherine)は15世紀に建てられ、18世紀に拡張された。最初に建設された時代の壁が残る南側には、美しいゴシック様式の扉を見ることが出来る。教会内に飾られている鐘は、リシュリュー枢機卿がラ・フロットの小教区に贈ったとされるものである。

 

教会の周りは小路が張り巡らされており、まるで迷路のようである。鮮やかな色の扉に飾られた白壁の民家はキラキラと輝き、花々が彩りを添えている。この村は故きをたずねて新しきを知る地上の楽園だ。

 

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シャラント・マリティーム県ラ・フロット(ラフロット)/La Flotte (CHARENTE-MARITIME)

面積:12,32 km2 

人口:2,754人(2016年現在)

公共交通機関の場合:

パリ・モンパルナス駅(Paris Montparnasse 1 et 2)からTGVに乗って、ラ・ロシェル駅(La Rochelle)下車。(約2時間50分)

ラ・ロシェル駅前停留所(LA ROCHELLE Gare SNCF)からヌーヴェル・アキテーヌ交通(Transports Nouvelle-Aquitaine)3番のバスに乗って、ラ・フロット・ル・ポール停留所(LA FLOTTE/Le Port)下車(約1時間10分)

車の場合:

ナント(Nantes)から160km(約2時間)

飛行機の場合:

ナント・アトランティック空港から160km(約2時間)

「フランスの最も美しい村」協会 加盟村(1988年より加盟)

Villages de Pierres et d’Eau(石と水の村)

  • 2011年より加盟

2019年02月28日:ページ更新

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