六合/Kuni

 

【山里で時を紡ぐ養蚕の村】

 

群馬県中之条町の北西部に位置するこの村は、

面積の90%以上を森林と原野が占める豊かな自然が魅力。

多くの高山植物が自生する野反湖は、

天空の楽園とも謳われる美しい光景が広がり、

温泉が湧きだす麓では川が天然の大浴場へと姿を変える。

養蚕集落の古き良き山村地域の景観が残る赤岩集落を訪ねれば、

まるで明治時代へとタイムスリップしたかのような趣である。

六合/Kuni

 

【山里で時を紡ぐ養蚕の村】

 

群馬県中之条町の北西部に位置するこの村は、面積の90%以上を森林と原野が占める豊かな自然が魅力。

 

多くの高山植物が自生する野反湖は、天空の楽園とも謳われる美しい光景が広がり、温泉が湧きだす麓では川が天然の大浴場へと姿を変える。

 

養蚕集落の古き良き山村地域の景観が残る赤岩集落を訪ねれば、まるで明治時代へとタイムスリップしたかのような趣である。




赤岩集落:湯本家住宅

 

木製の水車小屋に出迎えられる赤岩集落は、養蚕農家として建てられた民家や蔵が数多く残る。伝統的な農山村集落の景観が今なお残り、2006年に群馬県としては初めて国の重要伝統的建築物群保存地区に指定された。かつての稚蚕飼育所を集落全体の蚕の共同飼育所とした復活させた「土室ん家」では、絹を用いた作品作りを体験できる。

 

文化三年(1806年)に二階建てで建てられた湯本家住宅は、六合を代表する建築物。当初は二階建てだったが、明治三十年(1897年)に養蚕のために三階部分が増築された。全国的にも珍しく土壁と置屋根の土蔵造りで建てられているのは、湯本家が建築された直前の享和三年(1803年)に集落で大火があり殆どの民家が焼け落ちてしまった教訓からであると言われている。また江戸時代を代表する蘭学者、高野長英の隠れ家としても用いられていた。

赤岩集落:湯本家住宅

木製の水車小屋に出迎えられる赤岩集落は、養蚕農家として建てられた民家や蔵が数多く残る。

 

伝統的な農山村集落の景観が今なお残り、2006年に群馬県としては初めて国の重要伝統的建築物群保存地区に指定された。

 

かつての稚蚕飼育所を集落全体の蚕の共同飼育所とした復活させた「土室ん家」では、絹を用いた作品作りを体験できる。

 

文化三年(1806年)に二階建てで建てられた湯本家住宅は、六合を代表する建築物。

 

当初は二階建てだったが、明治三十年(1897年)に養蚕のために三階部分が増築された。

 

全国的にも珍しく土壁と置屋根の土蔵造りで建てられているのは、湯本家が建築された直前の享和三年(1803年)に集落で大火があり殆どの民家が焼け落ちてしまった教訓からであると言われている。

 

また江戸時代を代表する蘭学者、高野長英の隠れ家としても用いられていた。

赤岩集落:上の観音堂

 

「上の観音堂」は、宝暦十四年(1764年)に建造された集落内で最も古い建築物である。堂内の仏壇には、中央には聖観音立像、右に薬師如来像、左に不動明王像が祀られている。また集落内に現存する唯一の茅葺き屋根でもあり、日本らしい情緒ある佇まいで人々を見守る。

 

その他にも集落の中心に佇む「毘沙門堂」や、風情感じる石段を登った先にある「赤岩神社」。文化八年(1811)年に再建された「向城の観音堂」や19世紀前半に建てられた「東堂」といった、神仏を祭る木造の趣ある建物が点在する。

赤岩集落:上の観音堂

「上の観音堂」は、宝暦十四年(1764年)に建造された集落内で最も古い建築物である。

 

堂内の仏壇には、中央には聖観音立像、右に薬師如来像、左に不動明王像が祀られている。

 

また集落内に現存する唯一の茅葺き屋根でもあり、日本らしい情緒ある佇まいで人々を見守る。

 

その他にも集落の中心に佇む「毘沙門堂」や、風情感じる石段を登った先にある「赤岩神社」。

 

文化八年(1811)年に再建された「向城の観音堂」や19世紀前半に建てられた「東堂」といった、神仏を祭る木造の趣ある建物が点在する。

野反湖

 

300以上の高山植物が彩りを加えているのは、「天空の湖」という愛称で親しまれている野反湖。2,000m級の山々に囲まれ、上信越高原国立公園の特別地域にも指定されている。とりわけ7月上旬には鮮やかな黄色い花が特徴的なノゾリコスゲが咲き誇り、黄色く縁どられた湖の姿は圧巻の美しさ。

 

また山間部にひっそりと佇むチャツボミゴケ公園は、川の流れに沿ってまるで緑の絨毯を敷きつめたような幻想的な光景が広がる。鉄鉱石の露天掘り鉱山跡から湧き出る鉱泉が、全国的にも珍しい苔の一種が自生することを可能としている。

野反湖

300以上の高山植物が彩りを加えているのは、「天空の湖」という愛称で親しまれている野反湖。

 

2,000m級の山々に囲まれ、上信越高原国立公園の特別地域にも指定されている。

 

とりわけ7月上旬には鮮やかな黄色い花が特徴的なノゾリコスゲが咲き誇り、黄色く縁どられた湖の姿は圧巻の美しさ。

 

また山間部にひっそりと佇むチャツボミゴケ公園は、川の流れに沿ってまるで緑の絨毯を敷きつめたような幻想的な光景が広がる。

 

鉄鉱石の露天掘り鉱山跡から湧き出る鉱泉が、全国的にも珍しい苔の一種が自生することを可能としている。

尻焼温泉

 

一度耳にしたら忘れられないユニークなネーミングの尻焼温泉は、河原の底から沸き出す温水によって尻が焼かれているかのような印象を受けることから名付けられた。川そのものが温泉になっており、地域住民にも愛される秘湯となっている。

 

その他にも、赤岩集落には高野長英が湯本家に匿われたことにちなんで命名された「長英の隠れ湯」や、源頼朝が湯一面に桜の花びらが浮かぶ情景に感銘を受けて名付けたとされる「花敷温泉」など、自然に囲まれた温泉が訪れる人々の旅の疲れを癒している。

尻焼温泉

一度耳にしたら忘れられないユニークなネーミングの尻焼温泉は、河原の底から沸き出す温水によって尻が焼かれているかのような印象を受けることから名付けられた。

 

川そのものが温泉になっており、地域住民にも愛される秘湯となっている。

 

その他にも、赤岩集落には高野長英が湯本家に匿われたことにちなんで命名された「長英の隠れ湯」や、源頼朝が湯一面に桜の花びらが浮かぶ情景に感銘を受けて名付けたとされる「花敷温泉」など、自然に囲まれた温泉が訪れる人々の旅の疲れを癒している。

六合について詳しく知りたい!

日本の最も美しい村

群馬県中之条町六合

面積:202.81km2

人口:1,440人(2015年)

重要伝統的建造物群保存地区:文化庁

  • 名称:中之条町六合赤岩
  • 所在地:中之条町大字赤岩字鍛治谷戸、字中野及び字林檎ノ木の全域並びに字水ノ窪及び字岩ノ上の各一部
  • 面積:約63.0ヘクタール
  • 種類:山村・養蚕集落

日本遺産(Japan Heritage):文化庁

  • 認定日:2015年4月21日
  • 認定ストーリータイトル:かかあ天下 -ぐんまの絹物語-
  • 自治体名:群馬県(桐生市,甘楽町、中之条町、片品村)

2018年7月20日:ページ更新

2021年11月1日:ページ更新

行き方

東京の上野駅からJRに乗ることで、この村の玄関口である「長野原草津口駅」に行くことが出来ます。赤岩集落を見たいという方は、公共交通機関のみで訪れてみても良いでしょう。

 

周囲の魅力あふれる自然景観も楽しみたいという方は、レンタカーなど車での移動がお勧めです。同じ中之条町内にあるもう一つの美しい村、伊参へも足を延ばすことが出来ますよ。

上野駅からJRに乗って、高崎駅でJR吾妻線に乗り換え、長野原草津口駅下車(約4時間)

長野原草津口駅で野反湖行きの路線バスに乗り換え、赤岩入口下車(※約10分)

高崎から80km(※約1時間40分)

東京から190km(※約2時間50分)

特産品

この村の特産品をお土産にしたいという方は、日本らしい風情ある建物を使った道の駅「六合」も併せて訪れるのがお勧めです。また旧六合村からは外れてしまいますが、おしゃれでスタイリッシュな外観の「ふるさと交流センターつむじ」でも、六合村の特産品を扱っています。

 

ここでは六合を訪れたらぜひ味わいたい、お勧めの味を紹介させて頂きます。

六合の村を訪れたらぜひ味わいたいのが、「花まめ」の名称でも知られる「花いんげん」。本州における「花いんげん」発祥の地でもあり、粒が大きく光沢があるのが特徴です。甘く煮た缶詰は、お土産としても人気がありますよ。

六合のお勧めホテル

村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。

 

最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。旧六合村にある中之条町のお勧め宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。

Booking.com の総合スコア8.7と評価の高いこの宿泊施設は、日本最古の木造湯宿建築としても知られる老舗旅館。300年以上の歴史があり、群馬県屈指の名湯として有名な四万温泉に位置しています。またジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモチーフになったとも言われ、幻想的で風情ある佇まいが楽しめますよ。赤岩集落までは40kmほど離れているため、車で移動できる方にお勧め。宿泊者のニーズに応じた様々なグレードの部屋があり、料金は2名1泊2食付きで50,000円~90.000円です。



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