シャスピエール

Chassepierre

妖精が訪れる「石の家」の村

スモア川の優美な曲線状に沿って佇む村シャスピエールはラテン語の「Casa」と「Petra」、つまり「石の家」という意味から名付けられた。周囲にはケスタ(cuesta)と呼ばれる異なる固さの地層が生み出す、非対称的な山の背を持つ丘陵地帯が広がっている。

 

緑豊かな自然景観の中で美しく輝く純白の教会が、サン・マルタン小教区教会である。少なくとも1097年にはその場所に教会があったとされ、現在の建物は1702年バロック期の終わりに建てられた塔が備え付けられている。アルドワーズと呼ばれる石で葺かれた特徴的な形の屋根をすっぽりと被ったその時計台は、現在も村人に時を知らせ続けている。

 

教会の横に佇む重厚感のある建物は、1858年より司祭館として使われた。1790年に建てられたもので、その大きさとマンサール風の優美な屋根が他の民家と比べてもその存在を際立たせている。

 

教会から下っていった先には、石灰質の岩クロン(cron)に人間の手によって掘られた地下廊下がある。第三期(6500万年前~170万年前)時代の地層が良い状態で見ることの出来る場所としても知られる。迷路のような廊下は司祭館まで繋がっており、かつて使われていた水車の基礎も見ることが出来る。水車跡は改修されており、ミュージカルや演劇などにも用いることが出来る。また地域の伝説によれば神秘的な生物の住処とされ、別名「妖精の洞窟(Trou des Fées)」とも呼ばれている。

 

その他18世紀~19世紀に建てられた多くの民家が点在し、3つのアーチが特徴的なネオ・クラシック様式の小さな建物は洗濯場として用いられていた。また、女帝マリア・テレジア統治時代に、教育の普及活動を行ったマルシー財団の建物も残されている。1751年に建てられたもので、学校としての機能はもちろん、教師のための住居や食料品を保存するための地下倉庫なども備わっていた。

 

夏の期間、村は「道沿いの芸術国際フェスティバル」で多くの人々を迎え入れている。この祭りは1974年に初めて開催されて以来村の名物となっており、道沿いの芸術を扱ったものとしてはヨーロッパで最も歴史ある芸術祭として知られている。

 

シャスピエールの上にあるフロランヴィル-ブイヨン街道からは、見晴台のように村の美しい景観を見下ろすことが出来る。またスモワ川に架かる橋の先は散策路になっており、川沿いに佇む村の姿にうっとりと見とれてしまう。のんびりと眺めながら散歩すれば、まるで魔法にかけられたかのように時が経つのを忘れてしまうだろう。

リュクサンブール州フロロンヴィル町シャスピエール/Chassepierre (Florenville, PROVINCE DE LUXEMBOURG)

面積:146,91 km2 (フロロンヴィル町

人口:5,629人(フロロンヴィル町、2018年現在)

公共交通機関の場合:

ブリュッセル南駅(Bruxelles-Midi)から電車に乗って、リブラモン駅(Libramont)で乗り換えて、フロロンヴィル駅(Florenville)下車。(約2時間50分)

フロロンヴィル駅からフロロンヴィル/シャンバニャ停留所(FLORENVILLE/Champagnat)へ徒歩で移動。(約30分)

フロロンヴィル/シャンバニャ停留所からワロン公共交通(TEC wallon)の36番線(ligne 36)に乗って、シャスピエール教会前停留所(CHASSEPIERRE/Eglise)下車(約20分)

車の場合:

ブリュッセル(Bruxelles)から170km(約2時間10分)

ルクセンブルク(Luxembourg)から80km(約1時間20分)

飛行機の場合:

ブリュッセル国際空港から170km(約2時間10分)

「ワロンの最も美しい村」協会 加盟村

2019年11月26日:ページ更新

スポンサーリンク




次の美しい村を巡る